この日は我がヴィッセル神戸が天皇杯を獲得した記念すべき日であります。同時にわたくしが東京に行った日でもあります。主目的はサッカー観戦とは言え、他にも旅行っぽいことやトラブルなどもありましたので、ここに書き残しておきます。
まず、東京行きですが、約10年ぶりとなります。前回は彼の国から帰国した直後、上野の国立博物館で蘇東坡先生のお宝を見させていただいたアレです。
今回の東京行きですが、実は出発時に重大な過失を犯してしまいました。今回は、ツアーでの東京行きだったのですが、ツアーと言っても、新幹線チケットと国立競技場のチケットを新神戸駅でもらって後はご自分で、と言った感じのツアーです。
で、その重過失は、出発時間を間違えるというとんでもないもので、三ノ宮に向かう快速電車の中で気づきました。新幹線のチケットは新神戸6:19発のものでしたが、わたくしの乗った快速電車は、三ノ宮6:09発で、移動時間が10分しかなく絶望的でした。
そこでツアー会社に電話して事情を説明したところ、「間に合うかもしれないので、三ノ宮からタクシーに乗って新神戸まで移動してください」とのことでした。ここが今回ツアー会社を利用したメリットでした。三ノ宮駅に着いたら、即座にタクシーに乗り、運転手さんの協力(「神戸のタクシーの実力を見せてあげましょう」と言ってました)もあり、ギリギリ滑り込むことができました。
そんなこんなで新幹線に乗り込んだ後、ネットを見ていたら、米原のあたりで車両トラブルか何かあって運転見合わせという問題が発生したようです。今回この情報を見た時には、わたくしの乗車する新幹線は、名古屋を過ぎておりましたので、わたくしの乗車した新幹線は、定刻で東京につきましたが、後続の新幹線で来た方々には、試合時間に間に合わなかったとかそういう話も後で聞きました。
さて、定刻通り東京駅に降り立った後、自分のお土産用に崎陽軒の「シウマイ」とこの日のお昼ご飯用に験担ぎの「トンカツ弁当」を買ってから、国立競技場まで移動しました。その間、国立競技場の最寄り駅の千駄ヶ谷をはじめ、四ツ谷だの市ヶ谷だの、東京の田舎くさい地名を再確認できました。
チケットがゴール裏自由席だったので、列に並ばなければなりません。が、この列が無茶苦茶長く、最後尾を探すのにかなり手間取りました。そして、入場できたのですが、早めに来られたことで当初狙っていた1番隅の席を確保することができました。
試合のことは別項で書いておりますので、ここでは省略します。試合が終わってから、優勝グッズを買わんとここでも列に並んだのですが、これが無茶苦茶長く、かつ、「1人一点まで」とか言う言葉が聞こえてきたので、後でネットで買うこととして、列から離れ、次の目的地である高橋是清翁記念公園に向かいました。
最初てくてくと歩き始めて、神宮球場の前で高校野球らしきブラスバンドの演奏を漏れ聞きながら、やっぱり長いので、地下鉄で行こうと思って、地下に降りて聞いてみると「そこはバスで行きなさい」とのことでした。「東京にバスなんかあるんかいな」と思いながら、上がって見ると確かにバス停がありました。しかし、待っても待ってもバスは来ず、意外とイラチなわたくしは、やはり歩いて行くことにしました。
ここで歩いた道が「青山通り」というなんか聞いたことのある道で、ここからわたくしの脳内には某ムード歌謡がエンドレス再生されることになります。
途中、お腹が空いてコンビニでサンドイッチを買ったりしながら、やっと目的地に着きました。
今回気づいたのですが、ここ、高橋是清記念公園ではなく、高橋是清「翁」記念公園なんですね。実は、わたくしが、高橋是清翁と普段呼んでいるのは、尊敬と親しみを込めてなのですが、公園の名前もそうなっており、少し嬉しかったです。
公園はただの公園なので、中をウロウロしたくらいですが、日が暮れて真っ暗になった公園で、掲示されていた地図を見ながら「この辺が庭で、この辺に建物があって」なんて思いを馳せ、「そういえば今回小金井に行く時間はなかったなぁ」などと呟きながら、是清翁の像の写真だけ撮って、公園を後にしました。
ちなみに赤坂といえば、ムード歌謡もそうですが、わたくしが読んだいろんな書籍には「赤坂のバー」がよく登場するので、そういうお店がたくさんあるのかな、と漫然と思っておりましたが、今回「赤坂のバー」を見ることはありませんでした。(楽天のビルは見たけど)
その後、東京メトロに乗り、東京駅に向かいました。東京駅で妻の妹とその息子さんに会いました。息子さんは一年前(当時)に生まれたばかりで、ということは、2023年生まれですのでなんとわたくしより60歳も若いということになります。まず、この事実に愕然とし、わたくしも歳を取ったなあ、と感慨深かったです。
息子さんは、よちよち歩きで、東京駅のさまざまな広告、特に派手な色の広告や動画の広告を指差して回りました。わたくしはそのたびに「これは⚪︎⚪︎だよ」と言ってついて回りました。
そんなこんなで楽しかったのですが、少々疲れたので、お二人ともここで別れ、帰路に着きました。
帰りの新幹線は二、三十分遅れていました。狭い指定席の座席でよく眠れなかったですが、無事に新神戸に着きました。降車する時、国立競技場で隣だった方を見つけ、歓談しながら、改札を抜けました。その方は、歩いて三ノ宮駅に移動されるとのことで、ここで別れて、1人地下鉄に乗り、JRに乗り換え、帰宅しました。
家では家族全員が起きていて、自分で食べるつもりだった「シウマイ」は取り上げられました。わたくしはテレビ中継に映り込んでいなかったということでしたが、あの位置ならテレビに抜かれることはないでしょうね。
ということで長い1日が終わりました。
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