湖北省編
みな さん、こんにちは。
いろいろとありまして、連載がとぎれてしまって申し訳ありません。私事です
が、来月から仕事をする事になりました。仕事をするともっと時間が無くなるだ
ろう……と言うことでお詫びもかねてこの数日の間に何とか連載を最後まで書き
続けようと思います。
というわけで、今回は湖北省そのほか編です。武漢は湖北省の省会、黄崗は武
漢の東にある小さな街(武漢から日帰り可能)、襄樊は湖北省の北の方にある街、
武当山は、湖北省の西北にあります。黄崗は、蘇東坡先生が朝廷を誹謗した罪を
受けて流罪にあった町で、その当時は「黄州」と呼ばれておりました。
77,東坡赤壁
というわけで、趣味の関係でこれを最初に持ってきました(^^;。正式名は確か
赤壁公園……だったかな? 昔、蘇東坡先生が、ここを赤壁と「見立てて」名作
をいくつも残されたために「文赤壁」(西の方は「武赤壁」)の異名を持ちます。
中にはいろんなどう見てもインチキとしか思えない建物がありますが、ここの弱
点は何と言っても「赤壁のくせに長江に面していない」ということでしょう。で
すが、長江の流れの方が変わってしまったのでそれも仕方がありませんね。ただ、
蘇東坡先生の作品を真に受けてここを「本当の三国時代の赤壁だ!!」と言わん
ばかりの展示があるのはどうでしょうか(^^;。(注:くどいようですが蘇東坡先
生は、ここをマジで赤壁と信じていたわけではなく、「赤壁と見立てて」作品を
残されたのです) まあ、いろいろと文句も書きましたが、蘇東坡先生ファンの
当方にとって、一番良かったのはここよりも黄崗に行く途中、渡し船で渡った長
江です。なぜ渡し船かと言いますと、このあたりでは長江に橋が架かっていない
ので、バスごと渡し船に乗せて、長江を渡るのですね。それがいかにも蘇東坡先
生の長江遊びを再現しているようで一人で勝手に興奮していました(^^;。
78,黄鶴楼
昔、費イが黄鶴に乗って飛んでいったと言う三国ファンにとってはチョットう
れしい伝説を持つ楼閣。武漢市内にあります。なかなか立派な建物でエレベータ
までついています(^^;。あと、「李白が筆を置いた場所」と言う漢詩ファンにと
ってもなかなかツボをついたスポットなどもあり、いろいろ楽しめます(^^)。
79,武昌起義軍政府旧址
ここも武漢市内、黄鶴楼からそんなに離れていない場所にあります。昔、ここ
で起こった反乱が辛亥革命の発端になった……んだったかな? チョットよく覚
えていません(^^;。
80,古隆中
ここは、襄樊郊外にあります。襄樊と言う街は、漢江の両岸にある襄陽と樊城
がひっついて出来た街らしく……と言うことは『三国演義』ではかなり離れてい
るように書かれているこの二つの街は実はひっついていたのね、と言う新発見が
出来る街です。いわれは三国ファンおなじみの諸葛亮が隠棲していた場所……っ
て、でも本当はここ以外にも河南省の南陽と言う街も「うちこそが諸葛亮が隠棲
していた場所だ!!」と主張しているのですが……(^^;。当方的には南陽の方が
それっぽい(『出師表』にも書かれているので)と思うのですが、そっちの方に
はまだ行っていません。
81,武当山
武侠小説ファンにはおなじみの山ですね。道教武当派の総本山です。ですが、
少林寺のように武術のアトラクションがあるわけでもなく、強そうな道士さんが
いるわけでもなく、「そういう意味では」タダの道観です。ですが、世界遺産に
も登録されており、なかなか大規模で荘厳な建物を持つ道観でもあります。
今日はここまでとします。次回は、ずっと南に飛んで広州あたりに行く予定で
す。
ではでは、再見!!
02/11/19(火) 06:36 河村 豊(HQE01543@nifty.ne.jp)
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