中和鎮編
みな さん、こんにちは。
中和鎮は、海口から東に行ったところにある街で、海口から日帰りで行ける距
離にあります。ここは、蘇東坡先生が住んでおられたところであり、蘇東坡ファ
ンたるもの海口の「五公祠」だけでお茶を濁すわけにはいけません。是非とも行
くべき場所であります。(ちなみに「鎮」というのは一種の行政単位で、これが
つくと普通はかなり田舎です。まあ、「郷」よりましですが……)
ここは、かなり田舎です。ここで食べたお昼ご飯は総額二元でしたが、あまり
のまずさに食べ切れませんでした。(心の中で「蘇東坡先生もきっとこういうま
ずいご飯を食べておられたのだ。当方もがんばって食べねば」と自分を励まし続
けたのですが、ダメでした) あと、「東坡井」には、道に迷って、派出所で道
を聞いたところ、お巡りさんがバイク(二人乗り)で送ってくれたのですが、そ
のときの光景が、犬は吠えるわ、鶏は騒ぐわ、子供たちは……というわけで、ま
るで蘇東坡先生の詩の世界そのものでした。……というわけで、ここは蘇東坡先
生がおられた頃の雰囲気をかなり濃厚に残している、蘇東坡ファンにとっては感
涙ものの場所です。
100,東坡書院
ここは蘇東坡先生を記念して建てられた場所です。ここで村人に勉強を教えて
いた、ということにもなっているようです。ここは、普通の観光地なのであまり
面白くありません(入場料も取るし(^^;) ただ、ここに来れば、このあたりの
蘇東坡先生関連遺跡の情報が手に入ります。ちなみにここで売っている『尋訪東
坡踪跡』と言う本は、蘇東坡先生巡礼の旅には必携。これを読めば、当方の巡礼
など、まだまだ甘いことがわかります(^^;。
101,東坡井
ここは、蘇東坡先生が掘ったと言われる井戸。まあ、こういう井戸は実はあち
こちにあって、当方もインチキ臭いのと面倒なのとでほとんど回っていないので
すが、ここの特徴は、何と言っても「現役」ということです。しかも、水が飲め
るそうです。(当方は衛生上の配慮から飲みませんでしたが……) これが本物
かどうかは何とも言えませんが、何百年もたっている(本物なら千年近いはず)
井戸がいまだに現役というのは、それだけで感動もの……かも?
102,コウ榔庵跡(コウの字は[木光])
ここは、蘇東坡先生が住んでおられた場所。今は跡形もありません。ここには、
土地の古老が案内してくれました。石碑も何もなく、ここが跡地であることを証
明するものは何もありませんが、当方の所有する資料(写真)と風景が一致する
ので間違いなく本物でしょう。我々ファンにとっては、何にもないからこそ、感
動させてくれる場所であります。あと、ここのそばには、蘇東坡先生が蓮を植え
たと言われる池などもあります。
海南島は、それ以外にもトンザや三亜など回りました。それぞれそれなりに遺
跡と呼べなくもない場所がありましたが、大したことないし、面倒なのでパスし
ます(^^;。ちなみに当方が海南島に行ったのは、二月の頭でしたが、田植えをし
ていました。
というわけで、次は大陸に戻って、広西壮族自治区の柳州に向かいます。(こ
れでしばらく蘇東坡先生関連遺跡とはお別れになるのでご安心ください(^^;)
ではでは、再見!!
02/11/29(金) 08:05 河村 豊(HQE01543@nifty.ne.jp)
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