西安周辺編(藍田など)
みな さん、こんにちは。
今回は、まだ書いていなかった西安周辺(と市内)の遺跡について書きます。
長安県は西安市の南、蘭田県は西安市の東南にあります。なお、蘭田県の一部は
非開放地区で、入っただけで逮捕される可能性があるのでご注意ください。(実
は、当方も逮捕されました(^^;) ちなみに今回書いている遺跡はすべて開放地
区のものですので、ご安心を。
108,西安事変記念館
ここは、西安市の城壁の中にあります。(当方の家から歩いて行ける距離(^^;)
西安事変勃発当時、張学良の公邸がここにあったそうで、公邸あとなどが残され
ています。
109,小雁塔
大雁塔ほど有名ではないですが、なかなかの風格を備えた塔。西安市内、城壁
の外、南の方にあります。この塔、上の方が地震のため壊れています。この情報
を聞いたとき、思わず「げっ、西安でも地震あるんじゃん!!」とびびってしま
いました。(阪神淡路大震災経験者なもんで……)
110,シルクロード出発点跡
ここは、西安の城壁(西門)から、ちょっと西に行ったところにあります。今
は、そんなに大きくない西安の城壁ですが、唐の都長安の城壁(西門)は、この
あたりだったそうです。で、勝手に「シルクロード出発点」などと名付けており
ます(^^;。だいたい、「シルクロード」と称する道路など歴史上存在しない(現
代にはありますが(^^;)のに、何でここが「出発点」になるんや~、と言うつっ
こみは厳禁です。今は、でかい像が建っているだけですが、入場料タダだし、タ
クシーを使って西の方に向かえば通る場所なので、時間があれば途中下車して寄
ってみてもいいでしょう。
111,杜公祠
西安の南、長安県にあります。杜甫を祀ったほこら。どうも杜甫はこの辺に住
んでいたらしいです。タクシーで行けば西安市内から三十分くらい(だったと思
う)でつきますが、唐の時代にこんなところから都まで通うのは大変だっただろ
うな、と思わせるロケーションです。普段は閉まっていますが、例によって、門
の前で騒げば、中から人が出てきて開けてくれます。
112,蔡文姫墓
蘭田県にあります。後漢から三国にかけて生きていた頭の良かったことで有名
な女性の墓。ここに来れば、この付近の遺跡の分布がよくわかります。が、間違
っても「王維の墓」や「王維関連の遺跡」に行こうとしないこと(^^;。
113,蘭田猿人遺跡
これも蘭田県。ここで、猿人の化石が発見されたそうです。化石自体は大した
ことがない(興味がないもんで(^^;)ですが、発見された場所というのが、一面
の麦畑が広がる典型的な黄土高原で、なかなか景色が良いところです。
114,水陸庵
これも蘭田県。ここは、絶対におすすめのスポット。今やうちの留学生の間で
大ブレーク中の遺跡です。我々の間では「西安にきて水陸庵に行かないなんて」
とすら言われています。当方も、何人もの日本人を連れて行きましたが、みんな
口をそろえて褒めちぎっています。中には「兵馬俑よりもすごい」と言う声も…
…って、なんか「英語ヒアリング教材」の広告のようになってしまいましたが、
ここは本当にすごいです。元くらいに出来たお寺で、一番奥の建物にはいると、
四方の壁一面に大量の塑像が貼り付けられています。当方は、「仏教版飛び出す
絵本」と呼んでいますが、これがど迫力で見るものに迫ってきます。中に象が何
頭かいるのですが、とてもやせていて馬のような象で、いかにも「象を見たこと
のない人が『象ってこんな感じかな?』と思いつつ作った」という感じが出てい
て、いい味出しています。ただ、惜しむらくはここの従業員のみなさまに「やる
気」というものがいっさい感じられないことです。まあ、そういう意味でも昔の
中国を感じることが出来るスポットと言えるでしょう(^^;。
今日はこの辺にしておきます。次回は、西安周辺の西の方(墓中心)に行きた
いと思っています。
ではでは、再見!!
02/12/10(火) 08:49 河村 豊(HQE01543@nifty.ne.jp)
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