My Photo
September 2024
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Recent Trackbacks

無料ブログはココログ

« 西安西郊外墓中心編 | Main | 開封編 »

2003.12.29

漢中編

時系列目次へ / 省別目次へ

みな さん、こんにちは。

 今回は漢中です。漢中は陝西省でも四川省に近いところにあり、「小江南」と
呼ばれているくらい、穏やかで過ごしやすそうなところです。陝西省でも、秦嶺
山脈を越えると別の世界になっておりまして、ここにはあの黄土高原独特の雄大
な渓谷や砂埃はありません。一般の旅行者は見落としがちな場所ではありますが、
実は遺跡の宝庫と呼んでも差し支えないくらい、遺跡が豊富です。では、以下に
簡単に紹介します。

 122、張良廟

 ここは、西安から漢中に向かう途中、留[土貝]と言うところにあります。何で
も張良が修行していたところだそうです。今でも結構な山奥ですが、かなり立派
な廟です。こんなところから、長安の様子をつかんでいた(ように見える)張良
は、まさに「運籌帷幄之中、決勝千里之外」という言葉がぴったり来るなあ、と
感じさせるロケーションにあります。あと、曲がりくねった竹も見ることができ
ます。

 123,桟道跡

 蜀の桟道といえば有名ですが、この西安から漢中に向かう道沿いに桟道の跡を
見ることができます。今は四角い孔が残っているだけですが、それだけに楽しめ
ます。こういうのに出会えるのも、鉄道でなく、タクシー貸し切りという、ちょ
っと贅沢な旅の恩恵です。

 124,石門

 ここにはダムと桟道(現代に作られたもの)があります。ここの桟道は、がっ
ちりしすぎて、それっぽくないですが、観光用なのでこれで我慢しましょう。本
当の桟道のスリルを味わいたい方は、崋山にある長空桟道をおすすめします(こ
こは、一歩間違うとマジで死ぬ(^^;)

 125,武侯祠

 ここは三国時代のスーパー超人軍師、諸葛亮をまつったところです。中に唐三
彩三国武将が並んでいますが、「現代人が唐三彩を作るとこんなもん」というよ
うなデキです(^^;。

 126,武侯墓

 こっちは諸葛亮さんのお墓です。なかなか立派なお墓で、中には諸葛亮さんの
一生を描いたジオラマなどがあります。このジオラマの中に、諸葛亮さんの発明
による軍事物資輸送用の「木牛」「流馬」(だったか、名前失念(^^;)があり、
見ると結構楽しいです。

 127,定軍山

 ここは、黄忠が夏侯淵をやっつけた古戦場。武侯墓から上っていったところに
あります。(武侯墓は、諸葛亮さんの遺言で定軍山のふもとに作られたのでした)
今行っても石碑が一つあるだけですが、ここにたつと当時の情景が目の前に浮か
んでくるようないかにも「古戦場」という雰囲気の場所に石碑があり、ファンは
かなり楽しめるでしょう。

 128,馬超墓

 ここは武侯墓の近くにあります。かなり立派なお墓で、さすが三国武将だなあ、
という微妙な感想を抱かせてくれる墓。

 129,古漢台

 ここは、漢中市内です。劉邦関連の遺跡で、劉邦が漢王だったころ、ここに宮
殿を作ったんだかなんだか……由来はよく覚えていないのですが、そう言う感じ
の場所です(^^;。現代に作られたそれっぽい建物とこの辺から出た文物などを展
示しています。中に曹操の書いた文字の石碑……というのがありますが、これっ
て本物なのでしょうか?

 130,拝将台

 ここは、韓信が漢の将軍になってくれいと拝み倒された場所。これも漢中市内
だったと思います。今では市民の憩いの場になっていますが、どう見ても入場料
を払ったと思えない人々に混じって、観光せざるを得ません(^^;。

 131,張騫墓

 ここはシルクロード関係で有名なお方の墓。城固県というところにあります。
中には張騫さんの一生に関する展示などがあった……と思います(^^;。

 132,蔡倫墓

 洋県というところにあります。有名な紙を発明(改良?)した宦官の墓です。
蔡倫の一生(結構複雑だったりする(^^;)の展示や紙の販売などを行っておりま
す。

 133,紙博物館

 ここは、蔡倫墓の横にあります。大したことなさそうですが、実はかなりおす
すめな場所で、何が良いかともうしますと、何と言っても紙づくり実演をやって
いて、しかも、実際にやらしてくれる……というところです。もちろん、この紙
は蔡倫風という触れ込みです。やってみると結構楽しいです。

 当方が行ったのは以上ですが、まだ他にもあるようです。あと、洋県には、ト
キ保護区があり、オリの中で育てられたトキを見ることができますが、ここの職
員のみなさまの「日本人と見たら金をだまし取ろうとする」態度に思わずがっか
りしました。で、それ以降、トキに関する日中友好の感動的ニュースなどを全く
楽しめない体質になってしまいました。

 次回は開封あたりを予定しております。

03/07/19(土) 09:53 河村 豊(HQE01543@nifty.ne.jp)

時系列目次へ / 省別目次へ

« 西安西郊外墓中心編 | Main | 開封編 »

中国遺跡巡り」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 漢中編:

» 中国 長空桟道 [YouTube動画紹介]
華山 長空桟道 ... Main | メイちゃんの執事 マンガ raquo; 華山 長空桟道 / 2009年01月29日(木) 長空桟道の情報(掲示板・動画・ブログ・wiki) 【1月28日ベストハウス123 脅威のダイエット】第1位・華山長空桟道 標高2000メートル道幅30センチHEAVEN 世界一 ...(続き..... [Read More]

» 長空桟道 [かずみの出来事]
漢中編 ... 本 当の桟道のスリルを味わいたい方は、崋山にある長空桟道をおすす... [Read More]

« 西安西郊外墓中心編 | Main | 開封編 »