給料遅配
今回は給料遅配です。中国では「遅配」と言っても支払われることは滅多になく、事実上の「給料未払い」です。
今、社会問題になっているのは建築現場の労働者たちに対する給料未払いです。
元ネタ:人民日報日本語版
最近は、給料を払わない親方を誘拐するという悲惨な事件も起きています。(悲惨なのはもちろん誘拐する方です)
で、上記の記事によると、建設現場の給料未払いのうち、50%は地方政府によるもの……つまり、公共事業に関わるものです。上記記事では「箱もの」というとてもマイルドな日本語でまとめていますが、要するに「メンツ事業」とでも言うべきもので、中国の地方政府はどんなにお金がなくても道路沿いとか線路沿いに立派な建物を建てたがるのです。(今はやりの緑化事業も同じようなもので、植林は道路沿い、線路沿いを中心にやっています) 当然、お金があるなしは関係なくやる「中国流メンツ」ですから、労働者に渡る給料がなくなるということになります。
それ以外にも中国には「借金は返さなくても良い」という素晴らしき倫理が存在し、外資企業が売掛金回収に悩んでいるのは周知の事実ですね。
まあ、ブラックリストに載せるとか記事では書いていますが、はっきり言って関係部門に労働者の給料の半分でも払えばブラックリスト入りは免れそうな気がします。
要するに中国人の基本的な考え方……「借金は返さなければ行けない」という部分を徹底しない限り、こういう事件はなくならないでしょう。……と、必要以上に辛口になっているのは、私の関係者が似たような事例の犠牲者になっているから……で、この内幕はいつか暴露する予定です(^^;。
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