SARS疑い例がまた……
広州で出たようです。今回の例は、12月31日に隔離されており、正式発表が1月7日とまた「タイムラグ」があります。
こうやって見てみると、中国は、SARS疑い例のうち、様子を見て感染が拡大していないものだけを選んで発表しているのだと言うことが言えます。ということは、逆に感染が拡大した例は隠しているのではないか? 隠しようがなくなるまで黙っているのではないか? という不安が存在します。
それ以外にも、今回は前回の患者について調査するために中国に来た、WHOの専門家が広州を訪れた日程と重なる部分があり、そこにも疑問を感じます。専門家たちは、12月下旬に広州に着き、一月の3日くらいに広州を離れています。ということは、この二人目の患者が隔離された時期と重なっており、専門家たちがこの患者を診断するチャンスがあった、ということになります。
マスコミ発表を見る限り、この専門家たちが二人目の患者を診察した形跡はありません。中国の医者だけでは、能力に限りがあるという事実は中国当局も認めるところですので、このチャンスに診察させることがこの患者にとってとても重要なことであったのは言うまでもありません。もし、中国が対面を重視し、患者を専門家に見せなかったとしたら、この患者の命を軽視していることになるでしょう。
いずれにしても、こういう態度が続く限り、中国政府に対する不安が消えることはないと思います。
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