東方大学城事件(その2)
というわけで続きです。さっき書いた記事がちょっと間違っていました。何でも裁判所が認めた東方大学城の債務は約22億元(約286億円)だそうです。あと、ただ働きさせられた作業員は数万人とも書いています。
工事代金の支払いを求める人たちは、この大学城の付近に住み着き、その数も百人を超えるそうです。これらの人々は毎日のように大学城に押し掛け、大学城側と交渉しようとします。しかし、大学城側もおとなしくしているわけではなく、屈強な警備員をたくさん雇って、これらの人たちに対応している……というか、実力行使に及んでいるようです。
中には「協議会」の席上で服毒自殺(未遂)したり、給料が払えないために作業員に殺され、ずたずたにされた親方もいたり……と、もはや学生たちが落ち着いて勉強できる環境ではない様子です。
当然、話がここまで大きくなると裁判沙汰になります。裁判を経て、「借金を払いなさい」という強制執行命令も出されました。そうなると全額とは言いませんが、少なくとも大学城の持っている資産を処分した額が債権者の手に渡るはずです。
しかし、そうはいかなかったところにこの事件のすごさがあります。また、上記の極端な行動に走る親方や作業員は、「もう自分たちの金は返ってこない」と思い、絶望したあまりにそのような行動に走ったのです。
では、なぜ債務の支払いがいっさい行われないのか? その謎は、次回に……って、前回から全然話が進んでない(^^;
« 東方大学城事件 | Main | 東方大学城事件(その3) »
「中国ニュース」カテゴリの記事
- AIIBの拒否権について(2015.06.30)
- 不動産市場はまだまだ底堅い?(2014.08.16)
- 失言が失言足りえる状況(2014.07.26)
- 加齢臭という「伝説の青い鳥」(2014.07.26)
- 中国で放送事故(2014.04.12)
Comments