ビル一つ150元
このタイトルは、日本料理屋の小姐のセリフではありません。高層建築物であるビル(決して「ビール」の発音が出来ないため「ビル」になったわけではない(^^;)ひとつが、たったの150元(約2000円)という激安価格で評価されたと言う記事です。
この事件は、国営企業が民営化するときの資産評価にまつわる事件です。今、中国では官僚の腐敗が大きな問題となっていますが、賄賂をもらったりする普通の腐敗より、こういう国有資産の払い下げなどの時に行われるずさんな評価による損失の方が大きいとされています。
で、この会社、建設会社なんですが、国営企業から民営企業に変わるとき、国有資産の評価を思いっきり低く見積もりました。特に建設中のものについて、土地、材料費などを低く見積もり、この150元以外にもビル一つが800元とか1000元とか考えられないような価格で評価されています。しかも、それらは一年以上前に評価されたもので、一年以上たって、それらのビルが完成してから、その価格での払い下げを受けたわけです。(ちなみに資産評価の有効期限は一年です)
それ以外にも債務について、既に払いきった債務の利子が存在するなど、かなりインチキをやっているようです。
以上、腐敗腐敗と言ってもいろんな種類があるんだよ、と言う話でした。
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