『中国農民調査』
『中国農民調査』という本を手に入れてちょっとずつ読んでいます。この本は、安徽省の農村を調査してその実態を明らかにした話題の本でした。……と過去形で書いたのは、現在はマスコミでこの本を紹介しないようにと言うお達しが出ているからです。
今のところ、全12章のうち、4章までしか読んでいないのですが、内容はかなりショッキングですね。読んでいて「これが事実とは信じられない」と思うばかりです。内容的には、農民たちが悪徳役人と闘うという内容が多いのですが、この中に登場する悪徳役人は水戸黄門に出てくる悪代官のような人物ばかりです。この話は、現代の話なのですが、私はこの本を読んでいて、悪人たちの型がはまりすぎているので、なんだか『水滸伝』を読んでいるような気分になってきました。しかも、悪と闘うのは、人並みはずれた格闘能力を持つ好漢でもなければ、印籠を持つ黄門様でもなく、身に寸鉄を帯びない農民たちです。内容的にはもっと凄惨で救いがない話になっています。最終的に農民側が勝つという結末が多いのですが、農民たちもそのために一生消えない心の傷を負う……というパターンが多いですね。
この本の内容をここで紹介するべきなのかどうか……とりあえず、全部読んでから決めることにします。
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