My Photo
April 2025
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

Recent Trackbacks

無料ブログはココログ

« 中国農民調査について(その2) | Main | 戦争の話題など(その2) »

2004.03.17

転廠について

中国遺跡巡り: 中国(深セン)ビジネス情報目次

転廠とは、加工貿易企業の間で保税貨物を移動させることで、貨物は国内を移動するのですが、実務上は輸出・輸入であるとされる行為のことです。税関での正式な呼び方は「深加工結転」と呼びますが、一般に転廠と呼ばれているので、ここでもこの「通称」を使わせていただきます。

こういう例を挙げてみましょう。Aという会社があります。A社は、加工貿易企業で、保税材料を使って製品aを製造します。そのA社からそんなに離れていない場所(中国国内)にB社があります。B社も加工貿易企業で、aを購入し、bという製品を作って輸出します。この場合、本来であれば、A社がaを海外に輸出し、B社は、aを海外から免税輸入し、それを使ってbを製造・輸出……という流れになるはずです。しかし、A社とB社はそんなに離れていない場所にあり、もし、aをA社からB社に直接運ぶことが出来たら──しかも、それが加工貿易の輸出入として、免税で行うことが出来たら、なんと便利なことでしょう……というわけで、転廠というスキームが出来た、と考えて下さい。

つまり、aはA社からB社に直接納入されるのですが、書類の形としては、A社によってaが輸出され、B社によって再輸入された形を取るのが転廠です。こうすることによって、運送費や通関費が節約できるのはもちろん、国内取引でないとされるので外貨での決済や増値税の免除など、いろんな利点があります。

この転廠、便利なのは便利なのですが、何かと落とし穴が多いというのも事実です。転廠の落とし穴については、次回以降に説明します。

中国遺跡巡り: 中国(深セン)ビジネス情報目次

« 中国農民調査について(その2) | Main | 戦争の話題など(その2) »

中国(深セン)ビジネス情報」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 転廠について:

« 中国農民調査について(その2) | Main | 戦争の話題など(その2) »