中国:外資企業の試練
中国の外資企業に対する試練、第一波は、去年の増値税還付率変更ですね。これで生産・輸出型企業(来料加工企業をのぞく)のほとんどは痛い目を見たんじゃないでしょうか。
その次が、今後予想される外資企業と内資企業の法人所得税統一ですね。この統一で多くの外資企業が享受している優遇税率が引き上げられることになるでしょう。これはWTOの原則である「内国民待遇」というやつの実現で、要するに国内企業よりも優遇されてきた外国企業の税金を国内企業と統一しようというものです。このあたりは、既にマスコミが観測気球記事を書き出し、「来年にも実施か?」という空気が漂い始めています。(思えば増値税還付率変更の時も同じような雰囲気でした)
そして、最後が人民元切り上げです。これは、当局が「近い将来、絶対にない」と言い続けていますが、海外マスコミはまことしやかに騒いでいます。何でもこれをアテにして大量のお金が中国に流れ込んでいるそうで、それがさらに切り上げ圧力を高めているそうです。
ただ、切り上げに関しては、国内販売を中心にやっているところは逆に追い風になります。が、日系のほとんどは輸出中心ですね。
この三つ、まともに食らったら撤退しかないと言うところも結構多いんじゃないでしょうか。
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