非開放地区とは?
逮捕の続きです。中国には非開放地区というものがあります。それは、外国人がそこに入っただけで逮捕されるという地域です。何でこんなものがあるのかはよくわかりませんが、解放軍関連の施設がある場所などが指定される傾向にあるそうなので、軍の機密と関係あるのかも知れません。
……が、別に基地の中に入ったわけでもなし、ただ単にふつうの農村をぶらぶらしていただけでも逮捕です。しかも、「これより先は非開放地区だよ~ん」というような標識も一切なく、「逮捕され初めてわかる非開放」という川柳を今即興で作ってしまうような状況です。
では、どのようにすればこのような逮捕を防ぐことが出来るのでしょうか? 私たちは、旅行が好きでしたので、田舎町もよく行ったものです。で、逮捕された後、二度とこのようなことの起こらないように公安に「非開放地区の一覧図をください」とお願いしたのですが、もらえませんでした。
さらにわたしが、河南省の三蘇村という田舎町に行こうとしたとき、やばそうだったので鄭州の公安に電話して聞いてみたところ「たぶん、大丈夫じゃないか?」という答えでした。
「いや、多分……じゃなくて、絶対に大丈夫かどうか、調べてほしい」
当時、「あと一回やったら国外退去」といわれていましたから、わたしも必死でした。
「ここではわからないな」
「じゃあ、どこに行けばわかるんですか?」
「それもわかんね」
要するにどこに行ってもわからない訳です。しかし、私にとって三蘇村は絶対に行かねばならないところでしたので、一か八か行ってみました。そのときに気をつけたのは「絶対にここでは宿泊しない」ということと「出来るだけしゃべらないようにして、外国人とばれないようにする」ということでした。現地で道を聞いたり、買い物をしたりする以外はしゃべらないようにして……それでも、いろいろと話しかけてくる人はいましたが、いつもの「福建人」という煙幕を巻いて、ごまかしました。
みなさんも中国の田舎に行くときは気をつけてください。まあ、ふつうの観光地はだいたい開放地区ですが、ヘンな遺跡巡りなどをするときは要注意です。有名なところでは、旅順が非開放地区です。
« ページランクが落ちた4→3 | Main | 罰金300元に処す »
「中国生活情報」カテゴリの記事
- 中国でしまじろう(2010.05.04)
- ちうごくの良い石鹸(2010.05.01)
- バブル再び?(2009.06.28)
- 喜羊羊続き(2009.04.11)
- コンサート行きまーす(2008.04.18)
Comments