非開放地区<後日談
結局罰金300元の刑に処された私ですが、後日談を語ってこの話題を終わりにしたいと思います。
まず、公安の人たちですが、刑を宣告したときはみんな怖い顔をしていました。それから半年位してから、公安の人に「あの件が記録されていれば、永住権獲得(まだ不可能ですが可能ならばの話)などの申請に影響するのでは……」と言う心配事をうち明けると、
「な~に、あんなの大したことないって。あんたたちは知らなかったんだろ」
というお答えでした。それを聞いて私はちょっとがっくりきました。だって、「説明会で説明したはずだ」といって我々の言い分を一切聞こうとしなかったのも同じ人だったからです。まあ、その人は、私たちと仲良くなって、いろいろと助けてくれたこともあったので、もうどうでもいいんですが……。
その後、『漢詩紀行(五)』(NHK出版)という本にこの王維が植えた木についての記述があるのを見つけました。
また、王維が自ら植えたという銀杏の大樹があるが、軍事工場の敷地内なので、今のところ一般には開放されていない。しかし、中国にしては珍しいほど澄んだ流れの輞川と、緑豊かな山々が織りなすこのあたりの風景はなかなかのもので、王維ゆかりの地として整備する計画もあるということなので、今後が楽しみ。
ちなみにこの本の出版が1996年ですので、我々がとっつかまる六年前に出版された……ということになります。で、未だに開放されていないことを考えると「今後が楽しみ」とほくそ笑んでいるのは、何も知らずにやってきた外国人を逮捕する公安先生だけなのでは?という気もします。また、この本には、白黒ですが、銀杏の木の写真もあり、私は、そのあまりのしょぼさに
「こんなモンのために逮捕されたんか~」
という心の叫びを押さえきることが出来ませんでした(^^;。
でもまあいいか、こうやってネタに出来たし……(^^;。
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