中国農村医療事情
丹梅さんとトラックバックの応酬が続きます。
上記リンクに「協作医療制度」というのが載っていました。私、浅学にしてその存在を知らず、自分なりに調べてみました。
合作医療制度を再出発国民皆保険制度の日本では、国民がいつでもどこでも軽い負担で医療を受けることができる。これは素晴らしい制度だと世界中に評価されている。一方、途上国である中国では、このような国民皆保険制度が実現される日は程遠いだろう。
中国政府は、2003年から農村合作医療を中心とする新しい医療制度を創設することを明らかにした。まず、各省・自治区・直轄市においては、少なくとも2~3県をもとに、合作医療制度のモデル事業を実施していき、それを突破口にして成功した事例を広く全国に普及していく方針。(合作医療制度を再出発 : 株式会社ユート・ブレーン)
フムフム……ということは、現在はまだ試験段階でこれから普及を目指すと言うことですね。ちなみに同じページには以下のようにも書いています。
実は、合作医療制度は1960年代に中国の多くの地域で実施されたことがある。ところが、社会環境や経済状況、改革開放政策の導入などの大きな変化により、同制度が瀕死の状態となり、ほとんどの農民が“無保険医療”となってしまった。農村医療の“無銭看病、因病致貧”(病気になっても医者に行く金がない、病気によって仕事ができず貧しくなる)という状態がしばらく続くだろう。(合作医療制度を再出発 : 株式会社ユート・ブレーン)
実は、私は『中国農村貧乏な家巡り』をやったことがあるのですが、中国の農村で家が没落するパターンに「病気」「ケガ」というのがあります。(この辺の話はまた折りを見て書くつもりです)
最後に中国の農民に対する福祉が充実し、一日も早くみんな安心して暮らせる社会になってほしいと思います。これは、「神舟5号」とかオリンピックの金メダルなんかよりももっと偉大な事業だと思います。もし、そうなったら、私はマジで中国共産党を支持したいと思います。マジでこれだけの人口の福祉を整備できたら、これは人類史上まれに見る大事業ですよ。難しいと思いますが、中国の幹部のみなさまにはがんばってもらいたいです。そのために金メダルの数が減ったり、月に観測宇宙船を出せなかったり、神の舟が5号で終わってもいいじゃないですか。そんな上辺だけの成果は捨てて、本当に人類の進歩に貢献してください。
……と書いてみましたが、よく見るとこれは「合作医療制度」で「協作医療制度」ではないなあ。ちなみにググってみても協作医療制度というのでヒットしたのは、丹梅さんが参照(?)されたサイトだけでした。(中国語もヒットなし)……というわけで、多分、この「合作医療制度」のことだと思い、以上のように書いてみました。
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» インタネットのマナーとお詫び [丹梅視点]
最近、悪いことしちゃいました。
河村さん(『中国遺跡巡り』)と中国医療についての [Read More]
そうです、そうです、李さんの参照でした。リンク先を書いたと思ったのに。。。悪いでした。
そういえば、私のブロクで参考をする文章はどうして枠が出て来ないかな。教えてください。宜しくお願いします。
Posted by: 丹梅 | 2004.04.15 10:26 PM
う~ん、あの引用はちょっとまずいですね。ほぼ、全文だし、一部変えているし、誰がどこに書いた文章か書かれていないし……私は、丹梅さんが書かれたものとばかり思っていました。
……というわけで、引用するときは、「全文はさける」「誰がどこに書いたものか明記する(インターネットで発表されたものはリンクを入れる)」「内容を変えずに引用する」「どこからどこまでが引用かはっきりさせる」などの工夫をしてくださいね。(とはいえ、私がそこまでやっているかと言われると自信無かったりして……(^^;)
ココログでの引用の仕方は、以下にあります。
http://www.cocolog-nifty.com/firstguide/01/firstguide04.htm
上記のリンクのやり方だと引用文がただへこんで表示されるだけなので面白くありません。……というわけで、枠に囲んで表示するやり方は、以下のリンクを参照してください。
http://kubota.cocolog-nifty.com/blog/2003/12/post_11.html
Posted by: 河村 豊 | 2004.04.15 11:02 PM