窩窩頭
窩窩頭というのは、トウモロコシの粉で作った三角形の形をした食べ物です。
私は日本にいることからこの食べ物に注目していました。私がこの窩窩頭について知ったのは、中国語学習のテキストにしていた『戯説乾隆』というドラマからでした。当時の私はこの窩窩頭に関心を持ち、私の先生(中国人)に窩窩頭について聞いてみました。ですが、先生の返答はどうも要領を得ず「あなたが中国に行ったら、きっと判るはず」というだけでした。
で、実際に中国に留学して、密かにこの食べ物を探していたのですが、どうにも見つかりません。留学後、一年ほどしてから、先生が中国に帰ってきたとき、「どうしても窩窩頭を食べたい」とお願いしてみました。で、先生が連れて行ってくれたのが「雑糧店」というレストランで、ここは、昔風の食べ物を食べさせてくれるレストランでした。
実際に食べてみると、窩窩頭にはほのかに甘みがあり、とてもおいしかったです。その旨を先生に告げると、先生は「この店は高級な店で、この窩窩頭も特別なものだ。それにこの窩窩頭だって、毎日こればっかり、食べているとイヤになるよ」と言いました。
この先生の答えからも判るように、窩窩頭というのは、どちらかというと貧乏人が食べる食べ物なのです。(しかも、小米のように健康食・ダイエット食として注目されているワケでもありません(^^;)
私が北京に旅行したとき、スーパーで窩窩頭を見つけたので、うれしくなって「明日の朝ご飯用に」と一ケース買いました。次の日食べてみたら、全然おいしくなくて全部食べることが出来ませんでした。このとき、初めて先生の言った言葉の意味を知ったような気がしました。
また、同時に、
天搭下来也不用愁、腰里別着個窩窩頭
と言う『戯説乾隆』の賈六のセリフの意味もはっきり理解できたような気がしました。
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