中国の電車:切符の買い方
中国の電車に乗るのに、何が難しいかと言って、切符を買うのが難しいですね。特に旧正月やメーデー、国慶節、夏休み冬休み期間など、帰省ラッシュや旅行シーズンになる季節は難易度がかなり高くなります。
中国の電車の切符販売は、日本のようにオンライン化されていないために、すごく買いにくくなっています。例を挙げましょう。西安から北京に行く列車があったとして、ある人が西安から石家荘まで切符を買ったとしましょう。つまり、この人が買った席は石家荘に来た時点で(この人が降りるため)空き席になるわけです。日本であれば、別の人にこの席の石家荘から北京の切符を売ったりできるのですが、中国ではオンライン化されていないために、この空き席の切符を販売することが出来ないのです。(ただし、列車に乗ってから、車掌室であいている席の切符を買うことは可能です)
では、どのように切符を売っているかと申しますと、始発駅から順に切符を割り当てて行き、販売しているのです。その割り当ては、西安発北京着だと、西安で70%、三門狭で20%、石家荘で10%と言う具合(これはあくまでも例です)に、始発駅が一番割り当てが多く、徐々に少なくなってくると言う形になっています。……ということは、始発駅に近ければ近いほど買いやすいと言うことが言えます。また、オンライン化されていないため、当地でしか買えないと言う弱点もあります。たとえば、西安で西安→北京は買えますが、帰りの北京→西安は、北京に行かなければ買えません。
……というわけで、中国初心者の方には自力で調達するのはかなり難しいと言えるでしょう。でも、列車の旅は楽しいもの。特に中国ではいろんな人と出会えて、日本よりも面白いのでお薦めです。……というわけで、初心者の方は、旅行社を経由して買われるのが一番無難だと思います。旅行社は、切符の割り当てを持っているみたいで、どんなに混雑していても、一定量の切符を確保できるようです。ただし、旅行社を経由すると手数料を取られます。まあ、彼らはそれが商売ですからね。
以上、ざっと切符の買い方について紹介してみました(^^)。
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はじめまして。Beepと申します。
中国で旅するときは、中国語を喋ることができる友人に
鉄道やバスの切符を買ってもらうのですが、
後ろから見てると、日本ではあまり考えられない
割り込み方をしてきますよね。
中国で切符を買うときは割り込みに負けない図太さも
必要だと思います。
Posted by: Beep | 2004.06.26 09:22 AM
確かに割り込んでくる人はいますね(^^;。
ただし、最近はそれほどでもないし、割り込んできた人に文句を言えば大丈夫です。
しかし、「割り込みブロック」が必要なことには代わりありません(^^;。
Posted by: 河村 豊 | 2004.06.27 08:55 AM
中国国内を旅行する際、列車の切符の確保は一番の難題ですね。
学生時代の旅行では、新しい町に行ったら、まず脱出手段、つまり次の町への切符の確保をしてから観光をするというパターンでした。
特に四川、雲南は都市への労働者の移動が多いためか、「1週間先まで切符がない」ということもありました。
でも、駅にも旅行社にも切符がなくても、駅前のダフ屋はなぜか切符を持っているのでなんとかなるものです。
そういえば、中国の切符販売がオンライン化されないのは、切符の販売は1つの利権であり、それを握っている人たちが承諾しないからだと聞いたことがあります。
Posted by: プーアル | 2004.06.27 01:32 PM
私はダフ屋さんは、ホンモノの切符がどうかわからないので利用したことがありません。私の友人は、3人の人が同じ座席の切符を持っていて争いになったと言う事件を目撃していますし……(^^;。
オンライン化されると確かに切符の横流しとかはできなくなりそうですね(^^)。
Posted by: 河村 豊 | 2004.06.27 05:23 PM