陝西省北部編
陝西省の北部は中国語で陝北と言います。このあたりはいわゆる黄土高原が広がり、あまり発達していない地域ですが、遺跡がそれなりにあります。
189.鎮北台
楡林というところにある長城。現代に再見された立派な建物がありますが、私が好きなのは、そこをちょっとはずれた昔のままの長城……土壁だけだけど、雰囲気が出ています(^^)。
190.紅石峡
ここも楡林にあります。たくさんの石窟があり、すばらしい石像がおかれていた……と思われますが、外にある一部をのぞき、破壊されています。こういう文革の傷跡をここまで見せるところも珍しいですね。文革の傷跡とそれが復興されていないと言うこの遺跡の姿は、現代の陝北地域を象徴しているように思えてなりません。
191.白雲山
ここは佳県にあります。こんな場所にあるにしては、すごく立派な道観です。何でも毛主席もいらしたことがあるとか……。ここから見る黄河の眺めはなかなかのものでした。
192.李自成行宮
ここは、米脂県というところにあります。米脂県は美人どころとして有名だそうですが、我々が行ったときは運悪くみんな都会に出稼ぎに行ったあとだったみたいです。ここは、中学校の奥にあり、かなり大きいです。清代は寺だとか道観だとかいって、ごまかしていたらしい……。李自成って、日本では三日天下というか、即位式だけあげて逃げた情けないヤツというイメージが強いですが、中国では「封建地主にレジスタンスした革命の志士」といった扱いです。ですので、でも、皇帝になろうとして、即位式だけして逃げたんだけど……という反論は一切受け付けません(^^;。あと、なぜか画像石があって、拓本も売っていました。(画像石はたぶん漢あたりのだと思います)
193.扶蘇墓
始皇帝の長男の墓。綏徳県というところにあります。ここは美男どころとして有名らしいんですが、「名物にうまいものなし」なんですかね、まあ、これ以上は言いません(^^;。この人、ニセ詔書を見て、自殺したんだけど、こういうのって、黒田官兵衛あたりから突っ込みが入りそうな死に方ですな(って、なんのこっちゃ?) ちなみにこの墓の側に博物館があったけど、年中無「開」という感じでした。
194.蒙恬墓
扶蘇と一緒くたに殺された将軍の墓。やはり、綏徳県です。中学校の中にあります。この墓と扶蘇の墓は谷を挟んで向かい合っている形になっているんだそうです。
以上、今月は陝西省北部編でした。次回は、蘇州とか杭州とか、その辺に飛ぶ予定です。
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