中国でも日本の援助は報道されています
たなぼたさんのところでアジアカップサッカーについての記事がありました。
まあ、大筋のご意見には同意しますが、一部事実と違うと思われる部分があるので、ここに指摘しておきます。
大平正芳内閣時代から始まった中国へのODA(政府開発援助)。現在、中国は日本から年間実に3000億円以上もの経済援助を受けながら、そうした事実を人民には知らせていない。
逆に中国はそれを資金としてベトナム、カンボジア、東ティモールなどに600億円の援助を提供して、これらの国々には援助大国を演じ、逆に日本を仮想敵国に仕立てているのだ。
日の丸の旗を焼き払っている過激な輩に、日本からのODAなんか知る由もない。
しかし情報をコントロールする国にほんとうの自由などない筈だ。(たなぼた: そこまで日本が嫌いなのか)
それは、上記の部分です。中国では、日本の経済援助について、それなりには報道しています。私は、中国のテレビで「日本の援助で病院ができました」というニュースを見たことがありますし、円借款についても、「中国の発展に寄与した」という論調の文章が人民日報のサイトに載っていたりします。ただ、この文章は円借款削減に反対するものでしたが……まあ、削減に反対ということは、今までの円借款を評価しているからこそできる主張ですね。(ちょっと苦しいかな(^^;)
まあ、昔は報道していなかったと言われていましたが、今は(たぶん)日本側の批判を受けて、ちょっとづつ報道し始めたのでしょう。で、日本のネットなどで、こういう話が語られている背景は、その「昔」の状態が今も「伝説」として、語り継がれているから……と推測します。
だから、反日運動家の多くは日本のODAについて知っていると思います。(個人的にはその程度の知識もなしに運動家になってほしくない(^^;)
韓国も日本をすごく嫌っていた国だけど、「冬ソナ」の例を出すまでもなく、国民レベルでは大いなる文化の交流が始まりつつある。日本の歌曲も解放されたそうだ。
今回済州島での盧武鉉韓国大統領は「過去の歴史問題について、任期中は公式に争点として提起しない所存だ」と明言した。(たなぼた: そこまで日本が嫌いなのか)
韓国では今頃になって日本文化の解禁を始めましたが、中国では百恵ちゃんの時代から、歌もドラマも大人気です。韓国では、今有料テレビで始まった日本ドラマの視聴率が低いというニュースを見たこともあります。少なくとも「日本が嫌い」という度合いは中国も韓国も似たようなものでしょう。ただ、中国人の方が表現がストレートというか、開催国としての礼儀がなってない……というか、国際大会を開く器でわ……(^^;。
ただ、「日本すごい!!」「かっこいい!!」と思う気持ちは、韓国より、中国の若者の方が強いと思いますよ。まあ、韓国の若者は留学生しか知り合いがいないので何とも言えませんが……。
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