貧乏の典型2
以下は、中国農村話です。
わたしが見た「貧乏な家庭」のうち、1の次に多かったのが「病気、けがによる没落」というものです。農村では、きちんとした医療保険制度がありませんので、いったん家族が大きな病気やけがをしてしまうと、それだけで家庭が没落してしまいます。
特に多いのが、都会に出稼ぎに出た親がケガをする……というケースです。農村では、まず現金収入というものがほとんどありませんので、子供を学校に通わせるときなど、現金が欲しい場合は都会に行って出稼ぎをするしかありません。しかし、教育レベルの低い人は、いい仕事に就くことは出来ませんので、どうしても危険な仕事につかざるを得なくなってきます。そういった中で、おとうさんが大けがをして、一家が没落した……というケースが結構あるのです。
また、子供がひどい病気になったとか、交通事故にあったとか……というケースも結構ありました。
このような状況を防ぐため、農村でも医療保険制度が考えられていますが、まだ試験段階で全く普及していません。また、そのような制度が実施されたとしても、運営する人のモラルなど、いろんな問題があるように思えます。
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