貧乏の典型3
以下は中国農村話です。
幸福な家族は一種類だが、不幸な家族は数え切れない種類があるとかないとか……三つ目の典型は、「早すぎる結婚による家庭の破綻」です。
前にも書きましたが、中国の農村では、10代で結婚する人が結構います。(たぶん、違法ですが……) まあ、何歳で結婚しても幸せになる人も不幸せになる人もいるのでしょうが、私が訪ねた家庭の中で意外と多かったのが、結婚生活の破綻により没落した家庭……しかも、10代で結婚した夫婦によるものが結構ありました。
私の見た感じ、これらの夫婦は、本人たちも訳のわからないうちに結婚し、訳のわからないうちに子供を産む……と言う雰囲気です。そして、結局結婚生活が破綻し、お父さんが家出して返ってこない……とか、お母さんが精神病になってしまった……とか、そういうケースを何例も見ました。
わたしは、西安で「このままだったらすぐ結婚させられると思った。それがイヤだから、10代の時に家出をするように西安に来た」という女性に会ったこともあります。この人の話からすると、中国の農村では本人の意思と関係なく、かなり早い時期に結婚させられるということもあるようですね。(昔の日本も同じような状況だったわけですが……)
ただ、中には幸せな早婚家庭もあると思います。また、成熟した男女がじっくり考えて決めた結婚でも、失敗するときは失敗するでしょう。ただ言えるのは、家庭にとって、夫婦関係のありようはとても重要な要素なんだなあ、ということです。これは日本も中国も同じ、と言うか当たり前の話ですね。
……とつらつらと貧乏な家庭について、書きつづってきました。それ以外にも「3年連続葬式を出したおかげで没落」とか、「親が先生」というケースも……そう、学校の先生は、農村では低所得者なのです。
というわけで、次回は農村の学校の先生について書きます。
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教師の話題は大変関心があります。
かつて日本の教師も大変な低賃金でした。
最近は・・・・賃金の低下が激しいです。
バブル時代はほかの企業ほど賃金が上がらず、不景気では企業並に賃金が下がっています。(強烈・・・・)
聖職ということが心になければやりきれない仕事です。
中国の教師の生活って?
想像もつきません。上海とかの都会とも比べてどうなんでしょうね~?
Posted by: MERI | 2004.09.17 08:25 PM
日本の先生と中国の先生ではちょっと違いますね。
日本では先生になりたい人が多くて、大学を出た優秀な人が何年も浪人してやっとなれる……なんて、話を中国人にしたらビックリしますよ。
まあ、お楽しみに……って、言うほどの内容でもありませんが……。
Posted by: 河村 豊 | 2004.09.17 09:06 PM