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2004.09.17

農村の先生

 以下は中国農村話です。

 先生は低所得者……と書きましたが、厳密には正確な表現ではありません。農村の先生には二種類あります。それは、「公派老師」と「民辧老師」の二種類です。「公派教師」の方は、公的な機関から派遣されてきた、きちんとした教員免許も持っている先生で、収入は800元くらいです。800元と言えば、都会では低所得者ですが、農村では十分高所得者です。

 で、もう一つの「民辧教師」の方は、地元で雇用され、大概は中卒か高卒くらいの学歴しかない先生……もちろん、教員免許も持っていません。「民辧教師」の方は、給料は200元~300元くらいです。

 今から思えば、あの援助する家庭リストの中に先生の家庭が混じっていたのは、先生がインチキをして「お金をもらう側」に回っていたのかも知れません。ただ、私たちが回った感じでは、先生もとても貧乏な生活をしていたのは事実です。

 ちなみに比率は、圧倒的に「民辧教師」の方が多くて、わたしが行った農村では「公派教師」にあったのは、一人だけで、後はみんな「民辧教師」でした。また、中には「民辧教師」しかいなくて、校長も「民辧教師」だという学校もあります。(ちなみに校長でも給料は200元です) つまり、レベルは低いとは言いながら、「民辧教師」は農村の教育を支えてきた存在だと言えるでしょう。しかし、最近は「公派教師」の数を増やそうとしているらしく、私たちと一緒にまわりながら「私たちは2~3年したらみんな無職になるんだよ」とぼやく先生もいました。

 「民辧教師」は、まともに標準語も話せないような人が多く、わたしが見ても「他にする仕事がないからやっている」というか、「みんなに尊敬される存在」とは言いがたい感じでした。中国の農村では、小学校の教師は、日本のように大学を出た人が浪人をしてまでなる、と言うような職業ではありません。都会の先生になると、ちょっと違ってきますが、都会の先生は、生徒の成績で給料が変わって来るという厳しい査定があるみたいで、かなり大変そうです。(中国には塾や予備校がないので、受験生の成績はすべて学校の責任……というか、評価に直結します)

 農村の教師が徐々に「公派教師」に替わっていく……というのは、喜ぶべきことなんでしょうが、安い給料で一生懸命頑張ってきたあの先生たちを思えば、ちょっと複雑ですね。

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Comments

なかなか、日本に住んでいる者には理解しがたい面がありますが・・・・
それと併せてなぜか複雑な心境になりまっすね。
分かってなくて申し訳ないですが、カリキュラム(国家レベル)的なもの(日本で言えば学習指導要領)があるのでしょうか?!
教員免許状なども・・・?
不勉強でごめんなさい。
河村さんのブログはいつ読ませてもらっても引き込まれます。
ありがとうございます。

農村の学校はかなりいい加減です。教科書にミスプリだらけの海賊版の本を使っているとか、聞いたことがあります。

ですので、学習指導要領があったとしても、その通りにはやっていない可能性大です。

また、教員免状については、たぶんあると思いますが、なくても先生になれます。……というか、なさそうな先生の方が圧倒的に多いです。

まあ、当局もこのあたりは問題視していて、いろいろと改善しようとしているようです。

何度もすみません。
生徒は、日本の様に義務教育段階では無料なんでしょうか?
日本でも、ひょっとすると義務教育で授業料がいるならば、学校に行かせない保護者があるかも分かりません。
日本ででも、生活苦にあえいでいるご家庭もあります。
相対的には、中国の農村(読ませてもらっている限りでは)ほどではないですが・・・。

中国の義務教育は日本と同じで9年間ですが、すべて有料です。

昔は無料だったそうですが、改革開放とともに有料化したそうです。(ただ、文革時代は学校はあってないようなもの)

ちなみに田舎の小学校だと一学期100元(約1300円)です。年二学期なので、年間200元(約2600円)ですね。中学校だともうちょっと高いと思います。

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