「赤服」事件:中国での報道
以下は「赤服」事件(一つ前の記事参照)の続報(?)です。
……というわけで、中国での当該記者会見の報道を見つけてきました。
F1中国站:大舒马赫豪情万丈 巴里切罗妙语连珠 梁劲松 昨天,法拉利车队召开新闻发布会,大舒马赫的开场白一派冠军霸气:“和中国的国旗一样,法拉利永远都是红色的,红色对我来讲就是幸运色,所以我喜欢在中国比赛,也希望能够赢得比赛。确实,我已经赢得了不少的胜利,家里还要专门腾出一个房间来放多不胜数的奖杯,但我希望继续保持不可战胜的势头,把中国站的冠军奖杯也放到我的房间里去。”(人民网—F1中国站:大舒马赫豪情万丈 巴里切罗妙语连珠)
この報道でシューマッハ選手の発言は一言にまとめられています。訳しますと
中国の国旗と一緒で、フェラーリは永遠にすべて赤いのです。赤い色はわたしにとっては、幸運の色です。だから、わたしは、中国でレースをするのが好きです。レースで勝てるようにも希望します。確かにわたしはすでに少なくない勝利を収めてきました。家には専門の部屋をさらに一つ作って数え切れないカップを置かなければなりませんね。ただし、わたしはこのまま天下無敵の勢いを続けて、中国GPの優勝カップもわたしの部屋に持っていきますよ。
シューマッハ選手のコメントがビミョーに違うのはおいといて、これではせっかく頑張って笑いを取ってきた記者たちの活躍が全く見えなくなっています。
さて、例のチャンピオン珍問答については、この記事は完全無視。また、ジャガー問題については、バリチェロ選手に聞いたことになっています。まあ、本当に聞いたんだとは思いますが、シューマッハ選手に質問したことについては全く触れられていませんね~。
和大舒马赫相比,巴里切罗比较内敛,但朴实之余却又妙语连珠。总当“配角”拿亚军的感受一定不太好,有人问起此事,他的回答引来一片掌声:“第二总比第三强。”有人接着问他对美洲虎车队退出的看法,他回答:“就像地球每天都在运动一样,这不是我能管的。”(人民网—F1中国站:大舒马赫豪情万丈 巴里切罗妙语连珠)
で、バリチェロ選手のコメント訳は以下に……。
シューマッハと比較するとバリチェロは比較的控えめだ。ただし、朴訥な受け答えの中にもしゃれっ気が見え隠れする。いつも「脇役」になり、二位に終わるのはきっと良くない感覚であるはずだ。ある人がそのことに触れたとき、彼の回答は拍手を巻き起こした。「なんと言っても二位は三位より強い」ある人は、ジャガー撤退についての彼の見方を尋ねた。「地球が毎日回っているのと一緒で、わたしにはコントロールできないよ」
「いつも二位で悔しくないですか」というようなことを誰か聞いたんでしょうか。だとしたら、かなり失礼な質問ですよね。でも、おかげで(?)バリチェロ選手、頑張って一位になれました。
……というわけで、いつもながら海外マスコミと中国マスコミは微妙に違います。どっちを信じるかはあなた次第です。
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