voice of America in Mandarin
以下は短波放送(中国語放送)話です。
昨日はABC(ラジオオーストラリア)について書きましたので、今日はVOAについて書きます。このVOA(アメリカ合衆国の国際放送)とBBCは本当のことを中国語で放送していたので、本当のことを知られたくない中国政府が妨害電波を流していました。まあ、妨害電波と言っても、同じ周波数に中国国内向け短波放送を流す……というものでしたが、当時、日本で受信していたわたしにとっても、すごく邪魔な存在でした。
ただ、どういうわけか、日によってはクリアに聞ける日があって、そういうときはかえってかぶりつくように聞いたものです。
ただし、放送の内容は、かなり国歌宣伝色の濃い内容です。まあ、北朝鮮の放送局ほどベタではありませんでしたが、聞いているウチに「アメリカは偉大だ」「自由はアメリカにある」「すべての人にチャンスを与える国だ」と思えてくるような作りになっています。また、中国に対する悪口も強烈で、ニュースで「死刑囚の内蔵を取り出して売っている」とか、「ほんまかいな」というようなニュースを流したり……しかも、中国の悪口を言い、アメリカを褒め称えているのは、「中国系アメリカ人」──つまり、中国からアメリカに渡って帰化した人たちです。祖国の悪口ばかり言って、アメリカの宣伝ばかりしている彼らの話を聞いていると、中国人でもないわたしですら、悲しくなってきます。
そんなVOAのテーマ曲は「アルプス一万尺」……あれって、アルプスの歌じゃなかったようですね。
■世界の民謡・童謡 ソングブック アルプス一万尺 Yankee Doodle■
確かにあの軽さはアメリカ民謡っぽいですね~。(って、実は某所で間違ってVOAのテーマ曲は「ごんべさんのあかちゃん」と言ってしまいました。でも、よく思い出してみると、おたまじゃくしはカエルの子じゃなくて、アルプス一万尺でした。でも、どっちもアメリカじゃ重要な曲なんですね……って、ここで言っても始まりませんが(^^;)
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はじめまして。feedbackのblog検索を通じてこちらに辿り着きました。日本では生息数が少なくなって来ている「短波ラジオ」使いです(笑)。
英語の勉強として称してBBCを中心に(時にVOAも)聴いていますが、VOAはやはり国営ということでそうした色が強くなるのかなぁと思っています。残念ながら中国語はわからないので、中国語の放送内容は判断できないのですが英語放送を聴いている限りはあまりそうした印象は受けないので少々意外な感じもしました。アメリカは未だに謀略放送を行っていますし特定の国向けの放送では、VOAと名前がついてもやはり内容が異なるようですね。
とても参考になりました。_(._.)_
# 英語放送でもBBCと比較するとちょっと違うところは感じます(笑)。
Posted by: h.toku | 2004.09.18 01:39 PM
まあ、国家宣伝色が強い……とはいえ、北朝鮮の放送のようなベタベタなものではなく、さりげないものではありますが、私から聞くと「ちょっと耳につく」という感じですね。
だから、「アメリカマンセー」一色……は、ちょっと書きすぎました(^^;。(書き直す予定です)
Posted by: 河村 豊 | 2004.09.18 09:21 PM