発音とヒアリング1
以下は語学話です。
中国語に限らず、どんな語学をやる上においてもヒアリングは一番大事だと思います。そして、わたしは、日本で中国語を勉強していた頃、ヒアリングと発音は一体化したものだと言う信念を持っていました。
それは、初学者の頃に「正しく発音できるようになった母音や子音が正しく聞き取れるようになった」「正しく聞き取れるようになった音が、正しく発音できるようになった」という相乗効果があったことによります。これを逆に言うと「正しく聞き取れない音は正しく発音できない」「正しく発音出来ない音は正しく聞き取れない」ということになります。
しかし、この信念は、ある留学生に出会ったときに崩れ去りました。彼は、私と同じ高級班で勉強していたのですが、最初来たときは全くむちゃくちゃな発音をしていました。ところが、そんな彼でも、ヒアリングの方はちゃんと聞き取れているようなのです。つまり、彼は明らかに「発音できない音を聞き取っていた」のです。
彼の存在はある意味ショックでしたが、その後、彼のひどかった発音も少しずつ改善され、2~3ヶ月後にはかなり正しく発音できるようになりました。これは彼の努力の成果と言うべきですが、「聞き取れていた」ということが一つの要因ではないかと思います。要するに、彼が正しく発音できるようになったのは、すべての音を聞き取れていたからだと思います。おそらく、彼の場合は、相乗効果の現れ方が私と違う形だったのではないでしょうか?
さて、これに関しまして、あるエピソードがあります。このエピソードはまた今度書きましょう。
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