最近、韓国のことを書くことが多いので、ついでに書きます。
今の韓国の若者は、漢字を書けません。以下のリンクによると、「中学校と高校の韓国史と国語の教科書には固有名詞や名前などの漢字(1800字)は導入(どうにゅう)しましたが、実質的に学校から漢字教育をなくしてしまいました。もちろん小学校の教科書はハングルだけです。」と言うことらしいです。
c3.html
わたくしが留学していたときも、韓国人は漢字で苦労していました。我々日本人は、漢字から勉強する必要はないのですが、彼らは漢字を一部しか知らないので、ある一定レベルに達すると、漢字の練習をやらなければならないのです。しかし、彼らのしゃべっている言葉(朝鮮語)には漢語がたくさんあり、その比率は日本語とそう変わらないでしょう。日本語にたとえると、漢字を「かんじ」、国家を「こっか」という風にひらがな読みでしか覚えていないために漢字が出てこない、という状況のようです。
留学生時代にフランス人同学(以下Aと略称)と韓国人同学(以下Bと略称)と以下のような会話をしたことがあります。
A:フランス人が英語を勉強するのは難しくて、出来ない人も多いんだ。
私:へぇー、そうなんだ。でも、あなたは英語がぺらぺらだから、さぞかしがんばって勉強したんだろうね。
A:でも、実はフランス語と英語の間には同じ語彙がたくさんあって、そういう意味では勉強するのは簡単さ。
私:それは、日本人が中国語を勉強するのが簡単なのと同じだね。
B:じゃあ、俺たち(韓国人)はどうすればいいんだ~。
そのとき、わたくしは「日本語を勉強するときは有利だよ」と言うようなことを言いましたが、心の底では「そうやって祖先が一生懸命勉強してきたものを捨ててきたツケが回ってきてるんだよ」と思いました。
わたくしのように無学なものが、中国語をある程度マスターし、漢詩を作って遊んだり出来るのは、ひとえにご先祖様が一生懸命漢文を勉強してきた文化遺産のたまものです。現代日本人にとってネックになる「ng」や「n」の発音も、音読みを見れば古代の日本人がしっかり聞き分けていたことがわかります。また、夏目漱石さんや乃木将軍あたりが、とても上手な漢詩を書いていますが、中国語の出来ない人があのレベルの漢詩を書くには、漢和辞典一冊程度の知識が頭の中に入っている必要があります。それくらい、昔の日本人は必死になって漢文を勉強したのです。これは現代の英語ブームなどとは比較にならないくらいの真剣さなのです。
もちろん、朝鮮半島の人たちも同じように漢文を勉強したに違いありません。しかし、彼らは、その大部分を捨ててしまおうとしている……なんともったいないことか。自国文化の中に他国文化のすばらしいところを取り入れる、それを継承すると言うことのすばらしさが理解できないのでしょうか? 文化というのは交流することで飛躍的に発展するのです。英語だって、上記会話のようにフランス語の語彙や「ツナミ」などの日本語の語彙を貪欲に取り入れて、柔軟に発展してきています。また、そういう文化でなければ、世界標準になれないし、他との交流を否定するようでは、取り残される一方でしょう。
同じような意味で日本語の中の外来語に反対する人たちにも違和感があります。反対している人たちは、頭の固い自分が理解できないと言う理由で、日本語、日本文化の発展を阻害しているように見えるのはわたくしだけでしょうか?
Recent Comments