名・字・号:名にまつわるタブー
むかし、こういう話題を書こうと思って、ずっとほったらかしにしてきた話題を続けます。
中国人の名前の付け方について、(だいぶ前にw)書きましたが、今回はタブーについて書きます。
タブーはなんと言っても、親の名に使われた文字は使わないと言うモノです。日本であれば、親から一字を取ると言う命名法が伝統的ですが、中国ではそれは親不孝な(?)行為です。しかも、名前に字を使わないだけでなく、普段生活するときも親の名に使われた文字は使えません。
……これと似たようなようなことは、丹梅さんのブログでも書かれていましたが、実は、これ、本式になると先祖代々に広がっていくのです。ただ、本気で先祖代々、家系図に載っている名に使われている字を使わない……なんて、やっていたら、文章が作れなくなるので、その辺は適当にやります。ただ、おじいさんあたりまでは普通にやっていたようで、わたくしの尊敬する蘇東坡先生は、おじいさんの名(蘇序)を避けて、文学作品のプロローグにつける「序」という部分を「引」という風に書いていました。
あと、名に使われた字を使わないのは歴代皇帝も同じです。もし、その時の王朝の歴代皇帝が即位する前の名前に使われている文字を使えば不敬罪になります。例を挙げれば、唐王朝の有名な皇帝・太宗の本名は李世民と言いますが、そのおかげで唐代の人にとって「世」と「民」は使いにくい字になってしまいました。本当は観世音菩薩と言うべき菩薩さまも、「世」の字が使えないために観音菩薩になった、というのは、とある偉い中国学の先生に聞いた話です。ちなみにそのセンセイ、同じ席で「悟空の息子が悟飯なのはおかしい!」とおっしゃられておりましたです。
……と、適当に書いてきましたが、次は字(あざな)に行きます。でも、atokって、なんでイミナが変換できないの? 面倒なので、名で通してしまいましたw。
あと、ついでに書いておきますが、これは昔の話でいまだにこんな習慣守っている人はまずいませんのであしからず。(いたら試験で正解がかけなかったりするしw)
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