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2005.05.28

中国での言論の自由

 中国では言論の自由が制限されています。むかし、ラジオの番組で、キャスターと聴取者が電話で話すというものがあったのですが、その中で「共産党は下野すべきだ」と言ってしまった聴取者がいて大騒ぎになったことがあります。また、インターネットでも自由ではなく、掲示板に反政府(時には反日)などの政府によって都合の良くない情報を書き込んでも、管理人がすぐにスレッドごと削除してしまうそうです。

 ただ、公共の場所で公然と政府を批判する程度であれば、逮捕されることはありません──と昔、思っていたのですが、これも時と場合と話題によるようです。

 ちょっと前にある人と一緒に食事をしたのですが、その人は政治向きの話が好きな人で、台湾問題などについて、いろいろと話し始めました。すると、その人の奥さんが「あなた、そんな話をしたら危ないわよ」と言うではありませんか。よく聞いてみると、その人は新彊ウイグル自治区の人で、その人の生まれた街では、政治向きの話をしただけで、警察に連れて行かれるそうです。

 さらに話が進んでいくうちに、その人が1989年に大学を卒業した人であることがわかりました。1989年と言えば、例の天安門事件があった年です。そこで、その事件に興味があるわたくしの妻がその人にいろいろと当時の様子を質問しましたが、それまで饒舌だったその人がこの件に関しては一言も言いませんでした。

 話は変わりますが、わたくしが留学生だった頃です。当時、わたくしが勝手に書いた作文を先生に添削してもらっていたのですが、その作文の中に中国共産党を明らかに非難した一文がありました。先生は、その部分について「ここに文法的な間違いがあって、直したいんだけど、この文章にわたしが手を入れることは出来ない」と言いました。この先生が、その部分に手をつけられないのは、個人的信条からなのか、自分の立場のためなのかはわかりませんでしたが、深い事情がありそうでした。

 以上、身近に感じたことのある「中国の言論事情」について脈絡もなく書いてみました。

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Comments

TBさせていただきました。
はじめて、中国における言論統制を肌身に感じました。ことばがありません。

どうも、コメント&TBありがとうございました。

少数民族の場合は、もっと「敏感」な問題でしょうね。

一般の中国人(漢族)は、これでも「自分たちは自由だ」と思いこんでいるのだから、不思議なものです。

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