中国の商業モラル
ちょっと古い記事になりますが、以下の記事にトラックバックします。
江戸時代研究の休み時間: (江戸時代後期、むらの記録②)村の商人
詳しくは原文を読んで欲しいのですが、最初に、『大草原の小さな家』において、
商人のオルソン一家が悪人として書かれていると言う記述があり、その後、
以下のように書かれています。
なぜこの一家が意地悪に描かれているのかというと、社会学のかたによれば「村社会における『雑貨商』への偏見が働いているのではないか」というそうです。
「商売なんてやってるやつにろくなヤツはいない」という見方がむら社会にはあって、それがオルソン一家の描かれ方に影響を与えている、というのです。
この記述が実に興味深かったです。『大草原の小さな家』は、19世紀後半のアメリカですが、実は、現代中国に於いても似たような考え方……つまり「商売やっているやるにろくなヤツはいない」という思想があります。
これは、商業モラルが確立していないために、実際、よくわかっていない人たちから暴利をむさぼろうとする商人が多いためです。こっちで生活するとそう言う経験にであうことが多く、上述の話もまんざらウソではない……と思いこんでしまいそうになります。
今の中国がアメリカの19世紀や日本の江戸時代と同じレベルだ、とは言いませんが、やはり商業のモラルが発展途上であることは間違いないでしょう。
あと、よく「中国人は商売がうまい」という人がいますが、これもこっちに来ると首を傾げたくなる「定説」です。こっちの商売人は、刹那的な利益を取ることばかり考えて、長期的な利益を考えないので……。
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