歴史から何を学ぶのか?
中国の高官は、よく「歴史を鑑に」とか「歴史から学ぶ」とか言いますが、いったい何を学ぶのかというのも重要ですよね。
もし、日中の近現代史から単に「日本人は冷酷無惨な殺人マシーンだった」とか「共産党は偉大だった」とかいうその程度のことしか学べなかったとしたら、亡くなっていったたくさんの被害者のみなさんも浮かばれないでしょう。
同じように日本側もどうかなと思います。わたくしは、若い頃、年輩の人から戦争体験談を聞くのが好きでした。何でもない只のオジサンでも、戦争を体験してきた人たちの話は、若い頃のわたくしにとって、実にすごみがあり、エキサイティングで、興味深いものでした。
それらの体験談の中で共通する空気というものがありました。それは、「あの戦争は馬鹿馬鹿しかった」というものです。「何であんなアホなことを国を挙げてやってしまったのか」……こういう感想は、体験した人でなくても、普通に歴史について知っている人なら誰もが思うことです。ちなみに司馬遼太郎先生も、敗戦の時に「なぜ日本人がこんなアホなことをしてしまったのか」という強烈な感慨を抱いたと言います。
少なくとも第二次世界大戦は、日本にとって負け戦であり、絶対にほめられたものではありません。最近、ネットの世論を見るに、こんな簡単なことすらわからなくなっている人が増えているのはビックリですね。
思うに日本人も中国人ももっと歴史にマジメに向き合う必要があるようですね。でないと死んでいった多くの人たちがかわいそうです。
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