真の「環境整備」とは?
こういうニュースを見ると何とも言えない気持ちになりますね。
五輪控え北京「直訴村」取り壊し着手 4000人厳寒耐え野宿者も
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中国当局は、地方の役人の腐敗や横暴などの実情を中央に陳情するため全国からやってきた農民らが集団で住む北京市の通称、「直訴村」の取り壊しを始めた。二〇〇八年の北京オリンピックに向けて“環境整備”をする狙いだ。氷点下一〇度の厳寒の中、路上で寝泊まりする者もいる“直訴人”たちの間では政府に対する怒りが渦巻いていた。(北京 野口東秀)
日本のみなさまの中には「中国人は自己主張が強く、ちょっとしたことでも訴えて出る」という印象が強いかも知れません。しかし、それは「民」対「民」の場合で「民」対「官」の場合──つまり、お上に対しては実に従順なんです。というか、逆らったら倍返しになりそうなので、みんな黙っているというのが実情なのです。でありながら、なおかつこうやって直訴に来るというのはよっぽど虐げられた人たちなんですよ。また、中国全土に数え切れない程の虐げられた農民たちがいるのは間違いのない事実です。(それは、最近頻発している暴動のニュースや『中国農民調査』という本を読めばわかります)
今回の「直訴村」の取り壊しは、「環境整備」の一環らしいですが、それは本当の「環境整備」とは言えません。本当の「環境整備」とは、政府が腐敗を無くし、農民から搾取することを止め、農民たちの不満をきちんと聞き入れる体制を取り、「不合理」なものは、すべて改善することです。そうすれば、「直訴村」などという他国にはあまり例のない施設は自然となくなるでしょう。
中国紙「南方週末」によると、こうした陳情は過去十年、一貫して増加傾向にあり、二〇〇三年は一千万件に上った。だが、「解決率は0・2%」(社会科学院の調査)との結果もある。(引用先同上)
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張芸謀監督の映画『秋菊打官司』や、『大地に子』で朱旭氏が労改送りされた一心のために長期ここで頑張るシーンが思い出されます。
ところで私は2年近くも北京に住んでいたのに、直訴村の存在はまったく耳にしませんでした。
『大地の子』で初めて知った次第で、未だに北京のどこにあるのか知りません。
河村さんご存知?
北京では世界レベルの会議等が行われるたびにそれを口実に、様々なものが取り壊されていきました。
ひどいのでは、海淀区の魏公村・またの名を新疆村という一帯が丸々取り壊された事。
ここに固まる政府にとって厄介な新疆人を拡散させるため、村全体をぶっ潰して高級マンションが建てられてしまいました。
美味しい新疆料理やチベット・タイ族・朝鮮料理屋が、軒並み立ち退かされてしまいました。
Posted by: プー | 2005.12.25 03:36 PM
おお、そう言えばおじいさんが野宿とかしながら頑張るシーンがありましたな。アレは上訪村(でよかったかな?)だったのですか。
わたくしが知ったのは、つい最近です。そんな昔から有るもんだとは知りませんでした。ですので、北京のどの辺にあったかなんてわかりませんです。
Posted by: 河村 豊 | 2005.12.25 07:27 PM
残り1日なのでコメントいたします。
『中国農民調査』はすでに発禁処分となっており、お近くの古本屋のみでお買い求めになれます。理由は・・・その本に触発され、公務員、役所関係の暴露本が何種類も大量にでまわったためだと言われております。
Posted by: ふかちゅう | 2005.12.29 08:51 PM
ふかちゅうさん:
後一日ってどういうこと? 何かのタイムリミットがあるんですか?
あと、この本は日本語版が出版されたようです。上海などの大都会しか見たことのない日本人に是非読んで欲しい本ですね。
Posted by: 河村 豊 | 2005.12.31 07:05 AM