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2007.04.01

21世紀の馬桶陣!!

 一応4月1日なんで、ネタ行きます。

 -----以下ネタ<下ネタ注意>-----

 諸君は、ご存知だろうか。アヘン戦争のとき、中国の名将・楊芳が使ったといわれる「馬桶陣」という歴史名高い戦術を。

 それは、アヘン戦争のとき、英国海軍の砲撃があまりにも正確なのに驚いた楊芳が、「英国海軍はきっと腕のいい呪術師を使っているに違いない」と踏んで、「呪術には呪術を」というわけで、優秀な呪術師に占わせたところ、「相手の呪術は、女性の尿を使えば効果を消すことができる」という結果が出たため、早速女性の使用したしびんを河岸に並べたところ、瞬く間に効果を発揮し、相手の照準が狂いだしたという戦術である。しびんのことを中国語で「馬桶」と呼ぶため、中国ではこの戦術は「馬桶陣」と呼ばれ、諸葛亮の発明した「八陣図」とともに歴史に名を残すすばらしい戦術として歴史にその名を刻んでいる。

 しかし、歴史の皮肉というべきか、「八陣図」と同じく、「馬桶陣」も時利あらず、残念ながら敗勢を覆すにいたらず、結局いくさには負けてしまった。さらに、その効果を恐れた英軍により「あれは、まったく効果がなかった」という流言が流されたため、今では「近代的な軍隊に対し、呪術的戦術を用いて失敗した例」として、笑い話にまでなっている始末である。

 ただ、現代になって多くの歴史家の努力とさまざまな新資料の発見のおかげで、実はこの作戦は非常に効果があったことが証明されている。

 さて、そこで21世紀の馬桶陣について語ろう。それは、わたしが中国広東省の虎門にある砲台跡に行ったときのことである。これは、有名な林則徐が築いたといわれる砲台あとであるが、当然のように珠江という大河の河口に面している。この珠江は、中国の環境破壊を象徴するような河で、周辺の工業排水、生活排水が垂れ流しになっており、鼻を突く悪臭を発し、黄河とは違った意味合いで黄色くなった水がどろどろと流れている。

 さっき、工業排水、生活排水と書いたが、中国は人口爆発の見本のような国家であり、彼らの垂れ流す「下のもの」は半端な量ではない。珠江の「黄河と違った意味合い」の「黄色くなった水」の主成分が何であるかは、読者の判断に任せたいところである。

 さて、この光景をみたわたしは、はたとひざを打った。これこそ中国海軍が考え出した最強の防衛策、21世紀の海の長城ではないのかと。わたしは、ひそかにこれを「21世紀の馬桶陣」と名づけたが、こうすることにより海外勢力は、中国を侵略できなくなるのである。

 想像してもみたまえ。海外からはるばるやってきた侵略軍たちが最初に目にするのは「黄河とは別の意味合いで黄色くにごったどろどろの水」なのである。こんな光景を目にして、侵略軍の士気が上がろうはずはない。侵略軍にしてみれば、敵を攻めるよりも、まず、水しぶきから身を守るほうが重要になるはずだ。

 当然、軍人というのは、命令第一で、わが身が糞尿にまみれようとも命令を遂行するものだ、という反論も成り立つ。しかし、である。それ以前に、外国勢力がこのような悪臭にまみれた国を見て「侵略したい」と思うだろうか? つまり、やる前から敵の戦意をそぐ、これが、21世紀の馬桶陣の主眼であり、21世紀の呪術なのだ。

 この事実に触れ、わたしは、中国海軍の慧眼と戦略に唖然となった。彼らは、歴史から学び、さらにそれを発展させる知恵を持った現代の楊芳たちなのである。

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