文化侵食?なんか違うだろう
清王朝と明王朝の紫禁城があった故宮。故宮という言葉自体が「昔の宮殿」という意味です。ここは、北京でも有名な観光地で、うちの歴史巡りでも取り上げたことがあります。
で、ここで営業していたスターバックスが「文化侵食」だということで、非難を受け、結局撤退することになったとか。
なんか違うだろー、と思うんですがねえ。まあ、故宮が中華文明の象徴の一つであることは認めますが、そこにスターバックスがあったところで「侵食」されてしまう「文化」なんて、ちょろすぎ。中華文明って、そんなに脆いものだったのですか?
文化は、せめぎあい、戦いあう、まったく相容れない存在ではなく、それぞれが融合して、更なる高みを目指していくものだと思うんですがねえ。唐や清なんかの文化を見ても、当時は世界先進文化だったと思うけど、それぞれ異国の文化を受け入れていますよ。
そもそも中華文明がそんなに大事なら、故宮の各宮殿の看板にある満州文字も削除すべきでは? 中華文明は、漢民族だけが作ったんじゃない、死んだものでもない、これからも生き続けていくものなんだ、、、なんて、外人のわたくしが言っても仕方ないけどね。
いずれにしても、あのスターバックスについて、行ったことはないですが、面白いと思っていただけに、すごく残念です。
« アジアカップ:日本対UAE | Main | アジアカップ:日本対ベトナム »
「中国ニュース」カテゴリの記事
- AIIBの拒否権について(2015.06.30)
- 不動産市場はまだまだ底堅い?(2014.08.16)
- 失言が失言足りえる状況(2014.07.26)
- 加齢臭という「伝説の青い鳥」(2014.07.26)
- 中国で放送事故(2014.04.12)
Comments