中国サッカーが弱いわけ
また、サッカーの話題ですいません。
以前、わたくしが書いた以下の記事で21世紀の中国サッカーの流れがわかると思います。
この記事を読んでいただければわかるのですが、中国サッカーの弱さというのは、以下の点に現れています。
1.アウエーに弱い。
2.「引き分けでおk」という状況下で二度敗退。
ちなみに先ほど行われた四カ国トーナメントでも中国オリンピック代表は、最終戦で「ここで勝てばおk、しかも審判はあの黄俊平さんだあー」という有利な状況下で見事に敗退し、2位に終わっています。
圧倒的に有利な状態に弱く、圧倒的に不利な状態でも弱い。ということは、「どのような状態でも粛々とサッカーができない」ということです。
これは、選手の育成方法と関係があるように思います。中国選手の育成法は、「運動神経の発達した子供を選んでサッカー学校に入れ、そこで優秀な選手をプロリーグで育てる」というものです。つまり、中国というあまりレベルの高くないところで「井の中の蛙」ばかりを育て上げるというやり方です。このようなやり方は、中国得意のマイナースポーツでは圧倒的な威力を発揮しますが、メジャースポーツでは、世界に通用する選手を育てることは非常に難しいです。
なぜなら、メジャースポーツの場合、ほかの国では、子供のときから、そのスポーツが好きで、プロ選手にあこがれている子供たちが、地元チームや学校のチームでコーチの指導を受け、その中で優秀な子供たちがプロになっていく、という過程を経るから、選手になるまでの底辺が違うし、スポーツに対する情熱と切磋琢磨も違うし、早熟でない選手(たとえば十代後半くらいから伸びてきたような)選手もプロになれるし、、、と選手になるまでの素地がまったく違うのです。
中国で一番人気のあるスポーツはサッカーです。もともと日本と人口が違う上に、日本のようにほかのライバルスポーツもありませんから、サッカーに熱くなっている子供たち(青少年)の数は、日本とは比べものにならないくらい多いはずです。しかし、それをまったく活かせていないのが現状です。
もし、中国のほとんどの高校にサッカー部があり、中超リーグの各チームにJリーグと同じようにユースチームがあって、それぞれ切磋琢磨していたら、絶対に日本よりも強いチームを作れるはずです。
まあ、日本とは社会構造が違うので、日本のようにせよ、といっても無理ですがね。以下のブログで紹介されている意見も同じようなことを言っていますが、言うは易し行うは難しですわ。
« 25年8月 | Main | 戦々恐々として、戦後レジームを唯々諾々と受け入れ続ける安倍首相 »
「中国ニュース」カテゴリの記事
- AIIBの拒否権について(2015.06.30)
- 不動産市場はまだまだ底堅い?(2014.08.16)
- 失言が失言足りえる状況(2014.07.26)
- 加齢臭という「伝説の青い鳥」(2014.07.26)
- 中国で放送事故(2014.04.12)
Comments