北京ダック・安部前首相について
どうもこの人他人に思えないんですよね。(辞任表明したとき初めて気づいたんだけど)
なんといっても決断のまずさですね。大事なところで必ず「逆」を選んでしまうタイプ。参院選で負けたときにやめておけば、本人も回りも傷を最小限にとどめたままで終われたものを。そして、もう少し我慢してから辞めれば、よかったのに所信表明の直後で辞任表明、、、というのもね。
こういう人って、結局「たかをくくる」くせがあるんですよね。参院選に惨敗したときも、「まだ何とかなるだろう」と思ってしまう。で、実際にはなんともならなくなって、逃げ出してしまうんですわ。
あと、自分で決断できないから、ついつい回りに左右される。こういう人は、いいブレーンを持っていれば、劉禅と諸葛亮みたいに、素直に言うこと聞くからうまくいくんだけど、ブレーンが悪ければ、最悪の方向に進んでしまう。しかも、自分を支えるはずの閣僚たちが、次々と自爆していったわけですから、うまくいくはずがないですね。
結局、甘やかされて育つとこういう大人になってしまいます。自分がそうだからよくわかるw。でも、こういうタイプにも強みはあります。それは、楽観的だということです。どんなピンチになっても「最後は何とかなるだろう」という楽観をもてるので、復活の目がある。まあ、楽観が悪いほうに出ると上に書いた「たかをくくる」ことになってしまうのですが、、、
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惨事はありえないという考えは、しばしば考えられない惨事を引き起こす。
(ワインバーグの「タイタニック効果」)
http://hp.vector.co.jp/authors/VA000092/misc/TheSecretsOfConsulting.html
Posted by: 中村友一 | 2007.09.15 08:20 PM
中村さん:
中村さんは、いろんな格言をご存知ですね。いろいろと勉強になります。
確かにトップがあまりにも楽観的だと、いろいろと齟齬が発生しそうです。
希望的観測で失敗した戦中の日本もそうかもしれませんね。
Posted by: 河村 豊 | 2007.09.16 07:12 AM
ワインバーグ氏は情報システムの専門家ですが、経営全般に通じる名著が何冊かあります。
>希望的観測で失敗した戦中の日本もそうかもしれませんね。
このテーマの本はたくさんありますが、定番はやはり「失敗の本質」でしょう。いつかこの本の記事を書いてみたいと思っていますが、なかなか手がつかない。
参考:
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1310380191/E1801942624/index.html
Posted by: 中村友一 | 2007.09.16 09:37 AM
わたくしの場合、あまり経営とは関係ないんですが(生涯平社員)、いつか読みたいですね>ワインバーグ氏の本。
「失敗の本質」も未読ですが、いつか読みたいです(日本人として)。
Posted by: 河村 豊 | 2007.09.16 09:42 AM