台湾問題って
今回の福田首相訪中もそうでしたが、外国の政治家が中国に来ると必ず「台湾問題」について聞かれます。
で、たいていの人は、てきとーなことを言ってお茶を濁すのですが、濁し方が国によって違うので、このあたりを見極めていくのも結構面白かったりするのですが、そういう難しい話は今はしません。
わたくしが、言いたいのは、もし、台湾は中国の一部というのが、世界の常識であれば、、台湾問題は、中国の国内問題というのも世界の常識になりますよねー。でも、他国に訪問した政治家に国内問題を聞くというのは、ずいぶんと変な話ですよ。
たとえば、アメリカの大統領が訪日したとして、まず「年金問題どうしましょ?」とか、「いじめ問題や青少年犯罪の問題をどう解決したらいいんでしょ?」とか聞きますか?
聞いてもいいけど、それってすごく変ですよね。アメリカの大統領は、アメリカの問題を解決することが職責なんだから、そんなこと聞かれてもねえ。
もしかしたら、中国のお偉いさんは、台湾問題は中国の国内問題じゃないっていう、「本当の世界の常識」を知っているんじゃあ……で、福田首相あたりが、てきとーにお茶濁しているのを聞いて、安心したいんじゃあないかな。
いずれにしも、浅学なわたくしは、かくに薄っぺらく、実体がなく、百害のみあって、ばかばかしい「世界の常識」をほかには知りません。
わたくしは、中国の国家主席が「武力統一の選択肢を放棄する」と言っただけで、十分にノーベル平和賞ものだと思います。武力統一やめただけで、統一できなくなるわけじゃないし、いろんな意味で得られる効果は絶大だと思いますがね。このままだと、中国は「ノーベル平和賞メーカー」でありつづけるだけですな。
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>他国に訪問した政治家に国内問題を聞くというのは、ずいぶんと変な話ですよ。
その通りですね。
台湾と大陸って、日本では考えられないくらい近いんですよね。
それなのにミサイルが向き合っているなんて。
Posted by: ピーちゃんの身元引受人 | 2008.01.06 04:55 PM
まあ、海峡ひとつ隔てているだけですからねえ。
金門島(台湾領)とアモイは、本当の対岸にあって、お互いが見渡せる距離であるようです。
ミサイルが向き合うというか、大陸側に大量に配備されていますね。同胞だのいいながら、武器を突きつけている矛盾を大陸の人は感じてほしい。
武器を突きつけ、脅迫している相手を信用できるかどうか、冷静になって考えればすぐにわかるはずですよね。
Posted by: 河村 豊 | 2008.01.07 06:02 PM
台湾の兵隊さんには悪いですが、金門島でもう一度戦争して赤軍をおしかえさないといけないかもしれません。
金門島なんてアモイの対岸なんだから戦術核兵器なんて使えないから通常兵器だけでやるほかないでしょ。
金門と馬租をあげて、台湾独立を容認させるというのが一番いいのでしょうが、「軟土は深く耕す」という北京政府ですから、ちょっと譲歩するといくらでも攻めてくるのでそうはいかないでしょう。一度戦争したあげく交換条件にするぐらいでないと無理だと思います。
Posted by: 山科 | 2008.01.20 07:13 PM
まあ、中国って台湾を自分から簡単に放さないだろう。台湾が私立するには他国に支援が余程得るだろう。そうした場合に台湾が自由になり、中国も自分の立場を分かるだろう。
Posted by: 山本 一郎 | 2008.01.21 02:28 AM
山科さん:
中国が仕掛けると天安門どころのインパクトではないですから、それこそ命がけの決断になりますね。戦争だけは、あってはならない選択肢でしょう。こんなあほなことのために人の命をかけるなんて、、、
山本さん:
手に入れたことのないものですから「手放す」という言い方は正しくないでしょう。台湾は事実上独立してますし、中国が自分の立ち位置を正確に理解できればそれで問題は解決するでしょう。
Posted by: 河村 豊 | 2008.01.22 10:17 PM