但不限於
さて、ここのところ、嫌いな中国語の単語を並べてきましたが、今日はその極めつけと言いましょうか、この単語見ただけでもうイヤになっちゃう言葉を紹介します。
それは、「但不限於」という言い方。日本語に訳すと「ただし、~に限らない」となります。普通は、この前に「包括」がつきます。つまり、「○○を含むがそれに限らない」というような言い方=要するに何でもありにしてしまう言い方ですな。
こういうわたくしの嫌いな中国語の語彙はだいたい英語起源です。(ちなみにこの言葉の元ネタは、"but not be limited to"です)日本でもたいした教養もない人がハクをつけるためにカタカナ英語を連発するように、中国語でもたいした教養のない人に限ってこういう言葉を使いたがります。ちなみに以前も書きましたが、中国語というのは、残酷な言語でその文章を読んだだけで作者の教養レベルが知れてしまう言語です。
こういう英語起源の語彙というのは、聞いていて感覚的にすごく違和感というか、耳障りな感覚があるんですね。古い話で恐縮ですが、松任谷由実さんの『春』という歌のサビの部分を聞いたときも同じような違和感というか「この人ろくすっぽ古典読んでないことバレバレ」というか、そういうのを感じましたです。言葉というのは、文法・語彙が正しければいいというだけのものではないんですな。
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