日本に対する感覚
日本2日目です。
海外生活がすでに8年を超えてくると、だんだん日本が感覚としてつかみにくくなるものですね~。今回の帰国ではなんとなく自分が日本になじめないというか、故郷という感じがあんまりしっくりこないような気がします。ひとつには日本を忘れつつある自分というのがいるのでしょうが、それよりも日本の変化が大きいと思います。
たとえば、今話題になっている「派遣切り」にしても、どうも実感がないです。まあ、わたくしが日本にいたころから派遣労働者という人たちはいたのでしょうが、その当時は少なかったし、自分の身辺にはそういう人はいませんでした。で、今、その人たちがどのように考え、どのように生活しているのか、なんて空気がまったくわからないので、派遣切りにああだこうだという感想は出てきません。いや、表面上では考えることはありますけど、なんというか、ドクドクと脈打ってるような生きた思考にはなりえないのです。
ついでに派遣社員について言うと、うちの会社のワーカーさんたちは、正社員ですが、ほとんどが日本で言う「契約社員」です。契約が切れたら、経済補償金を手にする権利はありますが、切られても文句は言えません。というか、切られる前に自分から辞める人が多いのですが、、、。で、彼らが契約を打ち切られたとか、契約途中で解約になったとしても、彼らが徒党を組んで騒ぐなんて絶対にありえません。このあたりの感覚はしっかりあるので、派遣切り問題がそんなに大きなものでないように思えるのかも知れません。(中国の場合は、給与未払いとか、もっとえげつない問題がゴロゴロしているという現実がありますし)
このように海外生活が長くなるとどうも現地感覚が身にしみてしまいますね。日本の町並みを見ても、懐かしいと思うより、むしろ新鮮な感じがします。
このあたりの感覚は、また別の稿で書きたいと思います。
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