賈女偸香
えー、こっちも調べ物ついでに見つけた話です。
晋時代に韓寿というイケメンがいました。この人は単にイケメンなだけでなく、頭も良くて、当時の賈充という有力者に取り入っていました。この賈充さんには、二人の娘さんがいて、長女はすでにお嫁に行き、妹の方はお父さんの元で大事に育てられていました。この妹さん賈午という名前なのですが、ある日、韓寿が、宴会でかっこよく一席ぶっているところをカーテンの影から見て、一目惚れしてしまいました。それからというもの、賈午は、毎日韓寿のことを思ってご飯ものどに通らなくなり、病気になってしまいました。それを診て両親は心配し、医者に診せたりしますが、どうにもよくなりません。哀れに思った侍女がある晩韓寿を賈午の部屋に引き入れ、思いを遂げさせます。その夜、韓寿は、部屋に良いにおいがすることに気づきました。賈午に尋ねたところ、「父から貰った西域渡りのお香を焚いたのです。もし、明日もいらしてくれたら、いくらか差し上げます」とのこと。翌日も韓寿は、賈午の部屋に夜這いに来て、そのお香(どうも賈午が父から盗んだものだったみたいです)を少しだけ貰って帰りました。
当然、このことは誰にも話さず秘密にしていたのですが、このお香は一度焚いたら一ヶ月は身体から離れないというスグレモノだったため、「韓寿がすごくいいお香を手に入れたらしい」というウワサが流れました。賈充もそのウワサを聞きつけ、確かめたところ、武帝から下賜された家宝のお香に間違いないということに気づきました。そこで、賈充は、あの手この手で調べ上げたところ、娘の賈午が韓寿と密通していたという事実が発覚し、、、、まあ、昔のことですからいろいろ問答があったんでしょうが、これは親としても認めざるをえんということになったみたいで、最後は二人はめでたく結婚したそうな、めでたしめでたし。
個人的には、中国にも恋患いがあったということがおもしろかったですね。
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