『コレキヨの恋文』読了
まあ、全体的に言うと面白い本でした。
まず、間違いを指摘すると、是清翁がお亡くなりになったのは「青山」の自宅ではなく、「赤坂」の自宅です。著者は、江戸たてもの館(小金井)には行ったみたいですが、高橋是清翁記念公園(赤坂自宅跡)には行っていないみたいですね。
致命的なのはそれだけですね。後は声が低いとか、花見酒を飲んでないとか、主人公と一回あったくらいで顔を覚えられるのかとか、設定に若干の問題があります。全般的には是清翁が美化されすぎているようにも感じました。まあ、末期の業績を見ると確かに立派なお方なんですが、、、
それから、他の本では結構美化される濱口雄幸とか井上準之助がしっかり悪く書かれているのにも好感がもてます。この二人は何かと素晴らしい人扱いされがちですからね。
本の内容には疑問もありますね。
経済成長すれば増税は要らないというのは真実でしょうが、今の日本でどうやって経済成長するのか、とか、財政赤字の最大の原因は官僚の無駄遣いではなく、増大する社会保障費なんですけど、このあたりをどうするのかとか。このまま赤字国債を垂れ流し続けたら、終戦直後のインフレの再現になるのは目に見えていると思います。
偉そうなことを言っていますが、わたくしは実は是清翁の必殺技である国債の日銀引き受けのメカニズムを今ひとつ理解していません。この本に少しだけですがその答えみたいなものが書いてありましたので、もう少し勉強したいと思います。
それにしても、この本を買おうとアマゾンで調べたら、たくさんの是清翁本がヒットしました。90年代とは大違いですね。ちょっと色々注文しすぎましたw


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