偽正月考2013年1月1日
西暦の1月1日を「正月」と称し、それを特別な日として扱う行為の愚かさについては、今まで何度も申し上げてきましたので、当ブログの古い読者(なんてすごくレアな方とおもいますがw)には、よくご存知のことと想います。とりあえず、当ブログでは、これらの行為を総称し「偽正月」と呼称いたします。
さて、「偽正月」ですが、小学生の子供の親となり、今回はじめて「新たなる弊害」を発見しました。
それは、小学校の冬休みです。冬休みの本来の目的とは、「一番寒い時期に学校を休んで、子供の健康を保護すること」ではないでしょうか? しかし、「偽正月」の期間は、一年で「一番寒い時期」ではありません。「一年で一番寒い時期」は「真正月」(いつに当たるかはあえて言いませんw)です。
つまり、我が国の学校は、「偽正月」という歴史的伝統も科学的根拠もない愚かなる行事のため、一年で一番寒い時期に児童たちを登校させているのです。これによって、身体の弱い児童が風邪を引いたり、インフルエンザの流行に巻き込まれたりするリスクが非常に大きくなります。学習にも大きな影響があるでしょう。
インフルエンザは命にかかわる病ですから、これによって失われた命も少なくないはずです。「子どもたちの命を守れ」と叫ぶあの痛い人達は、なぜこの点に気づかないのでしょうか?
ちなみに以前の記事と重複しますが、以下に「偽正月」の問題点を列挙します。
1.歴史的伝統がない。
「偽正月」は明治維新後に始まったに過ぎず、日本の歴史のホンの一部に過ぎません。それ以前は「真正月」を祝っておりました。(軽く千年以上)
2.グローバルスタンダードでもない
「偽正月」を真面目に祝っているのは日本だけです。西洋ではHAPPY NEW YEARは、MERRY Christmasのおまけです。1月1日はクリスマスの一週間後というだけに過ぎません。また、クリスマス関連の祝日をそこまで祝うのはキリスト教徒だけだと思われますが、キリスト教国でない我が国にふさわしい伝統と文化だとは到底思えません。ちなみに「真正月」は東アジアの多くの国で祝われております。グローバルスタンダードだからという理由で「偽正月」を無理に祝う必要はありません。
3.一年で一番寒い時期ではない。
これが一番重要です。古来正月とは一年に一番寒い時期に温かいところで美味しい物を食べ、休養と栄養を取ることで回復して抵抗力をつけることにありました。その意味合いにおいてこの時期は寒い時期でありますが、実に中途半端な時期であると言わざるをえない。逆に「真正月」は、一年で一番寒い時期に設定されており、非常に科学的根拠があります。
4.子どもたちの命を守れ(笑)
上記参照。
上記は半分マジで半分冗談です。マジなのは、自分の言っていることは正しいと信じているからで、冗談なのは、ここで何を言っても世の中の流れを変えることなどできないからです。ただ、できるだけ多くの方にわたくしの主張に賛同していただき、世間の「偽正月離れ」が進むことを希望します。
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