天下の大乱を好む人たち
少し前の事ですが妻と一緒にテレビを見ていた時、評論家が「中国政府はやがて崩壊するだろう」と言うような発言をしました。それを聞いていた妻は顔色が変わりました。
それも当たり前の話で海外で生活していてテレビで評論家が急にそんなこと言い出したら誰だってびっくりするでしょう。その評論家の先生は残念ながら「崩壊する」と言う素晴らしい自論の根拠について一言もおっしゃっていただけませんでした。まぁ、それなりの偉い先生でしょうからそれなりの立派な根拠をお持ちの事は思いますが、「なんだかなぁ」と言う感想を禁じえませんでした。
また、別の機会で中国に関する講演会のようなものに参加したのですが、その時の質問のコーナーにおいて多くの方が中国の体制崩壊について先生にご質問をされておりました。どうやらこの国には非常に多くの人が中国において革命のようなものが起きると予想されているようです。
こういった事に関しましてわたくしの心に非常に印象深く残っておりますのは、ある中国の方が書いた文章です。今現在そのURLは思い出せないのですがその文章にはこのようなことが書かれておりました。
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中国においては「大躍進」や「文化大革命」の時のように共産党の失政のため数多くの人が死んだ時期がありました。しかし、そのような時期においても誰1人として造反の声を上げることなく、民衆はみんな共産党の指示に唯々諾々と従っていたのです。それが、今の「みんなに食べるものがある恵まれた時代」において革命があり得るでしょうか。中国の人民はもはや去勢された動物のように革命を起こす根性等失っています。
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まぁ最後に言いたいのは、いろいろな考え方、或いはとても普通では考えつかないような変な考え方を持つのは勝手ですが、それを公共の場で発言するときにちゃんとした根拠もなしに言ってしまうのはどうかなぁ、ということです。
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