兵車行とグッドナイトサイゴン
杜甫の古詩、兵車行を読んで「今ごろなこと」に気づきました。それは、七言詩の特徴です。それまでは、ここでも述べたとおり、七言詩には、「優雅さ」や「明るさ」と言った音楽でいうところの長調のような効果があるだけだと思っていました。ところが、この詩を改めて読んでわかったのは、七言詩には「高らかに歌い上げる」という効果もあるということです。
さて、この「高らかに歌い上げる」古詩、途中で五言に「変調」します。それは、「役夫」がヒソヒソ話で文句を言う場面。ここ、五言にして、すごく感じが出ていますね。
で、思い出したのが、グッドナイトサイゴンという名曲です。この歌も呑気な調子だったのが、途中で調子が少し変わって、夜の戦場について、触れられます。その後、また呑気な調子に戻るのですが、聴いている方は同じ気持ちでは聴けなくなる、という作りになっております。
話は戻ってまた兵車行。ヒソヒソ話が終わったら、また七言に戻って、さらに高らかに歌い上げます。そして、最後のクライマックスを迎える訳です。
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