免疫の話
免疫というものは、それ自体が生命の根源と言っていいほど、原始的で原理的な話になります。簡単に言うと自家製でないタンパク質が体内に入ってきたらそれをやっつけるということです。生きるということは「自分の免疫系を保ち続ける」ということでもあります。
この免疫という仕組みは人類がまだ単純な生物だったころからあるとても原始的なものでそれに起因する不快感はかなり強烈なものがあります。
例えば、寄生虫というものに対して、我々は強烈な嫌悪感を抱きます。それは、彼らが体内に存在する別の生命体であるからです。
あと、免疫という仕組みは、縄張りという仕組みに似ています。犬が散歩をするのは縄張りの確認のためです。犬は縄張りを確認し、所々にマーキングをします。マーキングをした場所には自分の匂いがついて、安心感をもたらし、いい匂いに感じるでしょう。もし、ほかの個体の匂いがついていたら、それは不安だし、不快感を感じるでしょう。他人の匂いが不快に感じるのはそういうことなのです。
また、ゴキブリという昆虫は、人間の住居で繁殖することに適応し、家の中にたくさんいます。ゴキブリが気持ち悪いのも家の中にいるからです。自分の縄張りと関係ない外の野原や木葉の下にいても、そんなに気持ち悪くないでしょう。
次に女性にとっての性行為について書きます。女性にとって性行為とは、「他の生命体が体内に入ってくる」ことを意味します。望まないそれがいかに気持ち悪いものか想像できるでしょう。
最後にイジメについて。イジメは人間の集団の免疫活動です。構成員が均一な集団にとって、変わった個体が入ってくることは、集団の危機とみなされることがあるようです。鶏の群れの中に違う色のトサカの鶏を入れるとみんなからつつかれるというアレと同じです。いじめられるのは、弱い人ではなくて、変わった人なのです。それが集団にとって有益なこともあるでしょうが、大概は過剰反応でアレルギーのような害しかもたらしません。
いろいろ書いてしまいましたが、まだあると思います。
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