若さに対する羨望について
自分もずいぶん歳をとって、人生のアディショナルタイムを生きている実感があります。つまり、切れる交代カードは切って、出ている選手は残った体力を使い切ってでも「点を取れ」或いは「守りきれ」という時間帯です。
こういう歳になると、周りの人からよく「若く見える」などと言われることがあります。多分、周りの人は機嫌取りか何かで言っていると思うのですが、自分はそういう言葉を聞くたびに「自分も歳をとったんだなあ」と感じます。
歳をとったということは、ただそれだけのことであり、別に大きな意味はないのでしょうが、自分は歳をとってよかったと思っています。
自分の若い頃は、人生の目標らしきものはあったのですが、特に努力をするでもなく、そのくせ妙に自分には可能性があると信じ込んでおり、社会に対する不満とか、くだらない悩みとかに苛まれ、同じところをぐるぐる回っていました。
今は人生のしっかりした目標があり、それに向かって努力をしています。自分の可能性が狭くなっていることを感じてはいますが、その狭い可能性の中でできることを探し、やれることを今のうちにやっておきたいと思っています。社会に対する不満とか、くだらない悩みもありますが、問題は原因究明と対策でなんとかできる、成長できると信じています。
敢えて言います。自分は若い頃に戻りたくない。今の方が良い。そして、未来をもっと良くしていきたいです。
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