楽しかった誕生日
若い頃、ディックフランシスというイギリスの推理小説作家が好きで、たくさん読んでいました。細部に渡るまで、人間心理を鋭く描写した表現力と主人公のかっこよさにしびれていました。そのディックフランシスの小説の中で、誕生日が12月24日である主人公が出てくる小説があります。確かクリスマスなんとかという名前の主人公だったのですが、最初の方で「クリスマスイブが誕生日であることが如何にくだらないか」が書かれており、その後も初対面の人に名前の由来を聞かれ、その度に先ほどの持論を繰り返す、というやりとりがありました。その「誕生日がクリスマスであることが如何にくだらないか」という主人公の持論が、同じ境遇である自分にピッタリな「あるある」でして、とても共感を抱いたものでした。
というくらい自分の誕生日が嫌いだったのですが、今回の誕生日はピザを頼んでみました。前回はヘネシーを買ったのですが、これだと自分しか楽しめないし、今は別にいいお酒を入手できているので、今回は変えてみました。しかも、クリスマス期間ということで、安売りをしていたようです。
というわけで、今回のクリスマス、じゃなかった、誕生日はピザを子供と食べました。サイドメニューのハーゲンダッツも久しぶりで、お金のあった彼の国にいたころを思い出しました。ピザも美味しくいただき、幸せな気分でいたところ、妻がケーキを買って帰宅しました。曰く、「スーパーで見たから買ってきた」そうで、工場で大量生産されたようなケーキでしたが、それでも誕生日気分を盛り上げてくれました。
なんだかんだで、結局、お手軽に誕生日を楽しめたのも誕生日が特別な日と重なったおかげでした。誕生日がクリスマスイブというのも、悪くないものです。
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