罵詈雑言のことなど
罵詈雑言というか、世の中には自分が不機嫌になると、その不機嫌を他人にぶつけようとする人々がいます。ぶつける相手は往々にしてその人が「自分より弱い」と思い込んでいる人です。(ただ残念なことにそれも往々にしてそうとも言えないんですがね) それを自分とは全く関係のない第三者にやる人は犯罪者予備軍です。なので、身近な人にやる、しかも、反撃できない立場の人にやるのが多いのですが、残念ながら、身近な人にそれをやるとなんらかの形で返ってくるのも早いです。このようにして、不機嫌が再生産されていくのです。結論としては、こういう人には近づかないのが一番なのですが、なかなかそういうわけにもいかないのも世の常です。
ただ、これらの罵詈雑言も、よく聞いてみると役に立つこともあります。相手はマウントを取ろうとして、いろんな言葉を投げかけてきます。大抵はくだらない人格否定の言葉であり、こういうのは相手にしないのが一番です。ただ、時々その中に自分では気づかない弱点が入っていることがあります。自分のことは自分が一番わからないのが世の常です。本人は単にマウントを取ろうとしているだけなのですが、外の視点から見た自分の弱点が入っていることがあるのです。
例えば、わたくし自身の場合、自分の外観を全く気にしない性格なのですが、そういう罵詈雑言の中にわたくしの外観を客観的に批判する言葉などがありまして、すごく参考になることがあります。
わたくしが彼の国で働いていた頃にも、やたらわたくしに絡んで来るローカル幹部がいました。彼は実に無能な人物でしたが、他人をバカにしたり、くさしたりすることに自分の人生の全てを捧げたような人間で、わたくしにもたくさんの批判の言葉を投げかけてきました。そのほとんどはくだらない人格否定などでしたが、中に客観的に見たわたくしの間違いが入っており、時々役に立つこともありました。
とはいえ、だからといって、人格否定のシャワーに飛び込んでいくべきだとも思いません。そういう小人とたくさん触れ合ってしまうと恐ろしいことにその影響を受けてしまうということにもなりかねません。
近づかないのが一番です。
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