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2023.07.04

古詩は難しい


この前、妻と漢詩の話をしていたのですが、なんか中途半端に終わってしまったので、ここにこのネタをまとめたいと思います。


漢詩は大きく分けると、古詩と近体詩に分かれます。要は唐の時代の最初の頃に「こういう風に漢字(音)を並べたら面白いんじゃね?」という詩の形が出来てきました。それが当時の人たちには新しかったので、それらが近体詩と呼ばれるようになりました。そして、それ以外のもの、つまり、それ以前の漢詩も含めて、近体詩の形に当てはまらないものは、全部古詩と呼ばれるようになりました。


つまり、平仄だの下三連だのここに対句だの、世間の皆様が漢詩に抱くややこしい規則にがんじがらめになっているイメージ通りなのは近体詩の方でして、古詩の方はルールは韻を踏まなきゃならないくらいです。それも、途中で変えてオッケーというゆるさ。一つ韻を踏んだら、次のところで別の韻に変えてもよく、極端に言うと、全部バラバラにしても、いいのではないか?というくらいゆるいのが古詩です。


とここまで書くと「近体詩は作るのが難しい。古詩は簡単」と思ってしまう人がいるかも知れません。しかし、実際は逆で、「初心者は近体詩から」で、古詩を作るなんて、我々初心者にはとんでもないことなのです。古詩はフリースタイルなので、内容が求められます。また、近体詩は、規則にがんじがらめになっているけど、その分逆に参考にすべき古典の名作も多く、流用できる部分もあるので作りやすいのです。


わたくしなど、「いつの日か古詩の大作をものにせむ」という野望を抱いていましたが、今では半分以上諦めています。


まあ、そんな感じです。

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