廉価版レコードの話
わたくしが高校生だった頃、お小遣いはそんなに多くありませんでした。なのに、『いちご絵本』と『詩とメルヘン』なんていう高価な雑誌を購読しており、また、文庫本なども買っていました。ですので、手元に自由にできる現金などほとんどなく、家でテレビを見るくらいしか娯楽のない生活を送っておりました。
そんな貧乏高校生だったわたくしですが、なんとときどきLPレコードを買っていたのです。あるとき、レコード屋さんで買えもしないレコードを見ていると、とても安いレコードを見つけました。それが標題にある廉価版レコードです。LPなのに1300円とかで売っていました。当時、普通のLPレコードだったら、2500円はしていたと思います。
あまりの安さに感動したわたくしは、手元に余裕ができたら、廉価版レコードを買っていました。廉価版レコードというのは、本でいうと文庫本のようなもので、古くてある程度売れたものを安く売る、というビジネスモデルのものです。ほとんどがクラシックで、ベートーヴェンの交響曲は結構持っていました。特にストコフスキーという指揮者が好きでよく聴いていたのですが、長じて仕事をするようになってから、ディズニーの『ファンタジア』という戦前に作られたアニメにご本人が出演されていているのを見て、びっくりしたものです。
時代は下って、今度はCDの時代の話です。仕事をするようになると独身貴族で結構お金はある状態になったのですが、上記のような経験もあり、今度はワゴンセールになっていたCDを漁るようになりました。
その中で最もヒットしたのが、洋楽のオールディーズを集めた5枚組のCDでした。このCDは1,000円くらいでしたが、全曲ホンモノで、よくある無名歌手によるカバーなどではありませんでした。英語が簡単で自分でも聴き取れるような歌は、今でもカラオケで歌っています。余談ですが、最近ドリスデイという女優さんの動画を見たのですが、すごい美人でびっくりしました。わたくしは声でしか彼女を知らなかったのですが、彼女の声は完全なおばさん声で色気もない感じだったので、彼女の容姿とはすごいギャップがありました。
もうひとつ余談で〆ます。冒頭に挙げた『いちご絵本』ですが、やなせたかしさんが編集長で、アニメ化される前の『アンパンマン』が連載されていました。わたくしは、『アンパンマン』の単行本も買って持っていました。今から考えるとすごく貴重なものだと思うのですが、残念ながら、その本はどこかになくしてしまいました。
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