法律の話
わたくしは、朝から晩まで法律の勉強をしていて、もし合格できれば、法律を生業とするつもりでいます。ただ、残念なことに法律の勉強が好きで好きでたまらないというわけでもなく、実は法律の勉強をしているとすぐ疲れてしまいます。こんなことで生業としてやっていけるのかという不安もありますが、司法書士試験に合格できるレベルにはなれると思います。
そんなわたくしが、なぜ法律の勉強を始めたかといいますと、「自分にも法律の勉強ができる」と思ったからです。なぜそう思ったかと申しますと、それは彼の国にいたころの経験からです。彼の国にいたころ、わたくしは輸出入に関わる仕事を数多くさせてもらいました。ここで強調したいのは、わたくしがしていたのは、輸出入に関わる仕事であり、輸出入の実務ではありません。実務は彼の国の人たちがやっており、わたくしはそれらを担当したことも、彼らを指揮命令したこともありません。しかし、各部門で輸出入で困ったときはわたくしのところに持ち込まれ各所とあれやこれやと相談しているうちに、「門前の小僧」式に弊社のやっておりました輸出入については詳しくなってしまいました。おそらく日本人の中では、わたくしが一番輸出入に詳しい人だったのでしょう。
話が長くなってしまいましたが、そのとき思った輸出入の仕事のキモは何だったかというと結局は法律です。彼の国の税関といえども法律に従って動いており、法律に触れなければ罰せられないし、法律に税金を取ると書いていないことまで税金を取ったりしません。
わたくしは当時の輸出入に関する法律をたくさん和訳して、パソコンに保存しておりました。おかげで法律のパターンのようなものもなんとなくわかってきました。
それとは別に、わたくしは自分の日常業務について、ルーチン化しているものは全て規則を作って会社のトップのハンコをもらっていました。そうしておいて、苦情が来ると、それはこの規則のここに書いてある、と言えば大抵の人は黙りました。
というわけで、前の会社の仕事を通じて、法律というものに親しくなりました。(コンプライアンス担当みたいなこともやっておりましたし)
そう言えば、司法書士の重要業務である商業登記もやっておりました。彼の国の商業登記は、我が国の商業登記と全く違います。彼の国の方がややこしいところもありますが、彼の国には、司法書士という便利な士業の方がいませんでしたので、全部自社であちこち頭ぶつけながらやっておりました。
その辺の比較などはまた別の機会に書ければと思います。
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